お茶専門店特集 「ミュージアムティールーム五番町店」

1997.10.06 137号 12面

紅茶を好きになってもらいたいというコンセプトから、英国政府観光庁の協力をもらいながら創業した「ミュージアムティールーム」は、その名の通り紅茶の製造方法や英国の伝統家庭菓子などのパネル、ヴィクトリア朝時代のティーセットなどを展示した紅茶の博物館でもある。

紅茶の香りを楽しむために店内は禁煙にしたり、レモンティーは英国ではないためできるだけストレートかミルクティーで飲んでもらったりしていて、客への注文もある。「イギリスの紅茶を味だけでなく、ティータイムの意味も正しく知ってもらいたい」ということが伝わるためか、あまり文句をいう客はいないようだ。

紅茶を入れるのは客の前で食器を温めるところから始め、客席で砂時計で計ってベストなタイミングで客が注ぐ、というちょっと珍しい方法を取り入れている。それだけ正確でおいしい紅茶を提供できる。

ケーキは近くに住む主婦が焼いてもってくる。スコーンはイギリス人女性から家庭の味を伝授してもらいそのレシピを再現してくれる工場に頼んでいる。店員一人ひとりが紅茶にかなり詳しいのも特徴的。

◆「ミュージアムティールーム五番町店」(東京都千代田区五番町一〇-二、電話03・3262・9496)

◆ミルクティーの入れ方

(1)沸騰したての湯を勢いよくポットに注ぎ、ティーコージー(保温するために被せるもの)をかけて三分待つ(茶によって蒸らす時間は異なる)。

(2)スプーンなどで軽くひと混ぜする。カップには常温のミルクを入れておく。

(3)ティーストレーナーを使って注ぐ。

★いちばん人気のアッサムを使ったミルクティー。スコーンを添えて食べる客が多い。

購読プランはこちら

非会員の方はこちら

続きを読む

会員の方はこちら