本紙制定第25回食品産業功労賞 外食部門で藤田田氏(マクドナルド)が受賞
第二五回食品産業功労賞(本紙制定)が、10月8日、東京のパレスホテルで行われた。今回、外食部門では藤田田氏(日本マクドナルド㈱取締役社長)が受賞した。外食部門は第二二回から新設され、江頭匡一氏(ロイヤル㈱会長)、相澤徹氏(日本ケンタッキーフライドチキン㈱会長)、田沼文蔵氏(グリーンハウス㈱社長)に続き、今回の受賞となった。
藤田田氏は「東大出の異色の経営者」「銀座のユダヤ商人」「アントンプレナー(起業家)のアイドル」「文明評論家」。総資産一兆七〇〇〇億円といわれる日本最大の外食チェーンの経営者にとどまらない。予言者的、警世家的な顔をしている。ことばを換えれば「日本マクドナルド教教祖」兼「日本金儲け教教祖」といった雰囲気がある。「教祖」というくらいだから、接する人々の心に何ものかを与えるような不思議な人間的魅力があることはまちがいない。企業が興隆するには、魅力ある人物の出現が第一といわれる。日本マクドナルドのハンバーガーが、わずか二〇年という短期間のうちに、全国津々浦々で八〇〇店余を数える日本一のレストラン企業になったのは、まさに藤田田氏の存在があったからである。藤田氏は、マクドナルドのハンバーガーで、日本的な食習慣に革命を起こした。