看板と屋号(10)「東方美食城オリエンタルキッチン」
池袋にある「東方美食城オリエンタルキッチン」は、日本初登場の「鉄板鍋」を使った、一九八〇円でしゃぶしゃぶ、海鮮鍋、焼き肉の食べ放題が楽しめる店。学生の多い池袋ならではの、低価格の食べ放題店なので、客層も高校生から二〇代のOL、サラリーマンと若者の姿が目立つ。
もともと中華料理店を経営していた謝樹良社長が、「オリエンタルな料理を楽しめる店をつくりたい」と平成8年にこの店をオープンさせた。
「『アジア(東方)のおいしいもの(美食)が食べられる店』との意味で『東方美食城』と謝社長が名付けました」と説明してくれたのは営業本部長の林さん。
しかし、漢字だけでは覚えづらく、普通の中華レストランとも間違えられやすい。そこで、社長の息子である謝茂根氏が、若い人にもなじみやすいようにと、アジアの台所という意味で、「オリエンタルキッチン」と、カタカナでの店名をつけ加えたという。
アジアのさまざまな食材を、客が自分の好みで選び、好きな食べ方ができるという特徴をよく表している店名だ。
◆「東方美食城オリエンタルキッチン」=東京都豊島区東池袋一‐二〇‐六、プラザインビル二階、Tel03・3982・7828、営業時間午前11時~午後11時(ランチタイム午後5時)、年中無休