飲食店の血液型対応学(4)O型の特性と相性

1999.04.05 175号 25面

さて、血液型人間学も第四回を迎えたが、ここらで具体的に、「今の職場で、だれが何型か?」という血液型判別をしてみようではないか。表を参考にしながら、空欄に「あの人の血液型は何型?」と考え迷いながら記入してみよう。

その人の行動特性が、ズバリと当てはまらないこともあるが、あまりマジにならず楽しみながら記入してほしい。記入した後、この連載を読みながら密かに彼らを観察し続けてみよう。「やっぱりそうだ!」「ウ~ム、違うな」と一人悦に入ってもらえれば良いのである。こんなことを考えるのは、やはり筆者がA型だからなのか。

さて、今回はO型の相性という話である。

統計によると、日本の社長はO型が圧倒的に多い。O型はその特性からいって、経営者や冒険家や軍人やギャンブラーに向いている。

それは、あとさきのことを考えない大胆さ、勇気ある決断力、多少のことにはビクともしない豪胆な態度、そして失敗や苦境を笑い飛ばす天真らんまんさ、言葉を換えれば小さいことにこだわらないアバウトな性格、そうして部下や取引先を引っ張るリーダーシップ、何故かチャンスに強く、チャンスを逃さない素早い行動力などを持ち合わせているからである。

特に経営者に向いている。というのは、経営者として求められる素養が、このO型気質そのものだからなのである。でもちょっと褒めすぎじゃないの、というご批判はあろう。が、ここまで書くとO型は非常に満足してくれるので、O型読者へのサービスを考えた記事でまとめたのである。

このように、O型と上手に付き合うには、その特性上、褒めて褒めて褒めまくることがなにより肝心なのだ。

O型の人には、頭の良い人たちが多い。そしてその陽気さ、ダイナミズムから、人に好かれるのである。好かれるから、チャンスが巡ってきやすい。深く考えずそのチャンスに乗りやすいので、大成功かはたまた大失敗をしやすいのである。これが、O型人生の一大特徴である。

私の友人のT氏(当紙にもたびたび執筆)は、この典型的なO型である。この今売り出し中の若手コンサルタントは、非常に大胆なO型らしい人生を送って来た。

まず、大学は有名な京都の立命館大学。今から二五年も前である、立命館は関西でNo.1の難関私学である。ところが大学はほとんど「在籍」だけで、アルバイトと遊興の毎日。就職は引く手あまたの高度成長期で、某有名大手流通企業にすんなり内定した。

ところが、その子会社でスーパーの中で焼きそばやラーメンをチェーン展開している子会社の社長に見初められ、ホイホイとトラバーユする。

同級生たちからは、「一流商社・銀行でも就職できる学歴なのに、最後はたこ焼き、焼きそば屋の社員か!これでTも終わりだな」とうわさされた。

しかし、あれよあれよと出世して二九歳で取締役、同窓会では早々と年収一〇〇〇万円を達成した男として評判になる。

考えてみれば、そんな会社にまともな人材がいるわけがなく、スピード出世は自明の理。ところが、いかに子会社といえども大手流通グループの中の「二〇代で最年少の取締役」ということで大評判となり、財界トップクラスとの交友が始まる。

現在は、業績不振の大手流通グループを飛び出し、以前に築いた人脈からビジネスチャンスを拾い上げ、今若手コンサルタントとして大活躍中なのである。

リストラで、大手百貨店、大手スーパーを退職する人間は多いが、T氏のように、退職後に飲食店を二店舗、コンサルタント先五社で、過日の年収の約一・五倍を稼ぐ男は恐らくどこにもいないのではなかろうか。

さて、O型の話から少しずれたようだが、この話はO型を説明するには好例なので、あえて書かせていただいた。何しろO型は、その陽気さと楽天的な性格で人々に愛される。一方で、A型のようなまじめで慎重型の人たちからは「愚かしいやつ、軽薄なやつ」と見られやすい。

しかし、あまりにも神経質になるのも考えものだ。今は一寸先が見えない時代である。こんな時代の大転換期には、O型のような大胆さが世の中を切り開いてゆくのかも知れないのだ。と、今回は、O型的な楽観的な未来観で締めくくりたい。

(血液型対応学研究所・エービー海老尾)

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