各地の名物焼肉店・繁盛店:焼肉じゃんじゃん亭

1999.08.02 184号 14面

欲しいもののすべてがそろっている、といっても過言ではない店づくりをしているのが(株)木曽路が展開する「焼肉じゃんじゃん亭」だ。

豊田店で一二店舗目になるこの店は、焼き肉料理だけにとどまらず、居酒屋感覚の一品料理、ドリンク、デザートがとにかく豊富。中でも季節ごとのアイデア料理には目を見張るものがある。

「タコ壺カルビ」(六八○円)、「ユッケ手巻き野菜」(六六○円)、「うなぎ蒲焼ビビンバ」(八八○円)、「チヂミ」(五八○円)など。楽しい料理がメニューを活気づけている。もちろん“楽しい”だけで終わらない。タコ壺カルビのタコやうなぎは特別ルートから仕入れ、国産で新鮮なものを使用。チヂミも冷凍を使用せず、一枚一枚を手づくり。込み合う時間に対処できるのだろうか、と心配になるほどの丁寧さ。しかし営業部近藤部長はきっぱりと語る。

「いわゆる商品開発、料理の味に関しては労を惜しみません。それは基本的なことですが、お客さまに一番喜んでいただけることだからです」

料理だけでなく、従業員教育に関しては店長、佐藤さんの手腕が光る。

「完璧な商品説明に加え、お客さまが楽しい気分になる接客(説明以外で一言かける)をモットーにしています」

客を飽きさせない演出が非常にうまい、じゃんじゃん亭。メニューの選択肢を増やすことで幅広い客層に受け入れられている。しかし、選択肢を増やすこと自体は単なる手段。根底にあるのは「お客さまを得した気分にさせること」。客側の視点で考え接客することがこの地域(激戦区)で勝ち抜く秘けつになっている。

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