各地の名物焼肉店・繁盛店:焼肉酒房がんこ亭

1999.08.02 184号 15面

近年、焼き肉店が増え続ける中、店の看板はどれも似たりよったりになりがち。しかし、「焼肉酒房がんこ亭」のはちょっと面白い。

への字口の、いかにも気難しそうなおやじ顔がトレードマーク。この顔は道行く人々には店の持つこだわりを連想させる。もちろん、こだわりは本物。例えばロースター。がんこ亭は料理の味はもちろん、ロースターから研究している。専門メーカーとの提携により遠赤外線で炭火よりムラなく軟らかく焼くことができる焼き肉用テーブルを考案した。

料理の味についてはエリアマネジャーの服部さんにうかがった。

「味付けに関するもの(たれなど)はすべてPB。商品開発にはとにかく力を入れています。味をおとさず、低価格を基本にファミリー四人で一万円以内を目安にしてます」

味と価格を追求した結果、三一店舗目オープンの今も一層の手ごたえが感じられるという。

人気メニューは、「ネギ塩カルビ」(五八○円)。塩味で焼き、レモンを絞ると風味がよい。「得盛セット」(二九五○円)、「名物がんこ亭サラダ」(二、三人分のたっぷりサラダ、六八○円)はファミリーに好評。

サイドメニューでは「麦とろ雑炊」、夏だけの限定メニュー「激辛ビビンバ」なども用意している。そのほかにもソフトドリンクがお替わり自由のドリンクバーの設置やお子さま用メニューを用意したりと、客が何を望んでいるか、何があれば喜ぶかをきっちり把握。

焼き肉店という枠にとらわれない柔軟な店づくりが集客のポイントだ。

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