日本初のバリスタチャンピオン誕生! 全日本バリスタチャンピオン競技大会
日本初の全日本バリスタチャンピオンの優勝者が11月28日、東京国際フォーラムで開催された全日本バリスタチャンピオン競技大会二〇〇一で決定した。日本スペシャリティーコーヒー協会(SCAJ)が主催、UCC上島珈琲(株)が協賛で実施されたもの。
SCAJが推進する「おいしいコーヒー」の追求と普及活動の一環として、わが国で初めてバリスタ(コーヒー職人)のための競技大会が開催された。
一〇〇人を超える応募の中から厳選な書類審査を通過し、実技予選を東京と神戸で四日間にわたり開催。
エスプレッソの部、サイフォンの部を各六人にまで絞り込み、競技大会では競技者の卓越したテクニックとカップをキャンパスにしたデザインカプチーノ、テーマをバレンタインと設定したアレンジメニューの数々を時間の制限がある中で熱い情熱で競いあった。
エスプレッソ部門で優勝したのは島根県のカフェ・ロッソで働く門脇洋之さん。デザインカプチーノで抜きんでる技を披露。季節感を出した雪だるまなど、他者を圧倒する完成度の高さであった。
準優勝は東京都のオールナイト カフェの竹崎智佳さん。アレンジコーヒーメニューでハートを型どったココナッツゼリーにシェーカーで冷やしたエスプレッソを加え、カップル用に二グラスで用意。アイデアが光った。
サイフォンの部では、兵庫県の珈琲館じゅんの巌康孝さんが優勝。アレンジコーヒーで、ピンクのかわいらしいカップにイチゴフレーバーコーヒーを加え、上にあめ細工で加工した皿を乗せ、アイスクリームとあめ細工の帽子をかぶせた新発想のコーヒーを作成。アイスクリームを沈めて飲むというアイデアの斬新さが目立った。
準優勝の東京のカフェ・アマティの唐沢強士さんは、サイフォンの技が光った。
優勝者にはゴールデントロフィーと、二〇〇二年アメリカスペシャリティーコーヒー大会への招待、副賞一〇万円が、準優勝者にはシルバートロフィーと副賞一〇万円が贈呈された。
名誉会長を務めるUCC上島珈琲(株)の上島達司社長は「日本では初めての大会であり、今回の優勝者、入選者のみなさんは、この名誉を実感し、これからの日本のバリスタのモデルとして全国各地で活躍してくれることを期待している」と激励を贈った。
SCAJの松本孝会長は「熱気あふれる会場となり、来場してもらった喫茶店業界の方々にも大変刺激となるものであった。ここでの感動を店のみなさんや地域に広げてもらい、日本のバリスタ(コーヒー職人)の技術向上につなげていって欲しい」と語った。
◆日本スペシャリティーコーヒー協会主催 全日本バリスタチャンピオン競技大会 優勝者
サイフォンの部 APOLO 巌康孝さん(兵庫県神戸市)
エスプレッソの部 mon cheri 門脇洋之さん(島根県安来市)