焼き肉特集:人気絶好調の名物焼き肉店=食道園
昭和21年創業の食道園は、“食道園の歴史は焼き肉の歴史”といわれている老舗。確かな品質と客との信頼関係でBSEの影響からの回復も早く、現在売上高前年同月比二桁増で推移。「目標は前々年一〇〇%」((株)食道園・江崎政雄社長)と勢いも出てきた。
最もおいしい食べ方として、新鮮な肉をオーダーがあってから素早く味付けし焼きながら食べるというシステムを創業時に始めたのが食道園。また無塩ロースターを初めて導入したのも同社である。
同社の強みは、本物の焼き肉が食べたいという優良顧客が登録する制度の「VIPクラブ」を組織しているところ。イベント情報の発信や特別料理を優待価格で食べられるバースデーサービスなど、各種サービスを提供しながら会員を満足させている。売上高の六〇%はリピーターという。
店舗別の状況は、景気低迷の影響でサラリーマンや法人需要の多い宗右衛門町店や北新地店の数字が他店に比べて若干低いというが、逆に郊外型店舗が好調に推移。低価格帯全盛の中で、食道園の商品力が認められてきた結果である。
◆今後の出店予定
出店予定はないが、既存店のリニューアルは考えている。
◆重点メニューと重点食材
食道園ならではの「こだわりフェア」を三ヵ月ごとに開催。6月から8月末の間は「こだわりの冷麺フェア」と題して、七品目を提供、大変好評を得ている。9月からは「こだわりのチジミフェア」を開催する予定。韓国から本場のチジミを作る女性を招き、店頭でデモンストレーション(試食)を行う(予定)。
〈こだわり冷麺〉▽オリジナル冷麺(八〇〇円)▽オリジナルピビン麺(八〇〇円)▽信州産そば冷麺(一二〇〇円、小八〇〇円)▽夏野菜黒ごまピビン麺(七〇〇円)▽地鶏のごまピビン麺(七〇〇円)▽焼きなすとろろ冷麺(七〇〇円)▽上ミノ湯引きさっぱり冷麺(七〇〇円)▽創作冷麺+ピビンパ(小)(一〇〇〇円)※ランチタイム限定
◆売れ筋メニューベスト5
▽宗右衛門町・北新地・奈良学園前店=(1)和牛特選ロース(二四〇〇円)(2)上タン塩焼(一二八〇円)(3)骨付カルビ華網カット(応談)(4)和牛特選しゃぶしゃぶ(応談)(5)冷麺(八〇〇円)
▽千日前・曽根・江坂・西宮・千里中央店=(1)和牛上ロース(一六〇〇円)(2)上タン塩焼(一二八〇円)(3)和牛上カルビ(一六〇〇円)(4)ハラミ(五八〇円)(5)全州(石焼)ピビンパ(九五〇円)
▽なんばウォーク・京橋・パラディ学園前店=(1)サンキューセット(三九〇〇円)(2)和牛ロース(八八〇円)(3)上タン塩焼(一一五〇円)(4)和牛カルビ(八八〇円)(5)冷麺(七五〇円)
◆ストアブランド
食道園(ヤクー)/企業名=(株)食道園/本社所在地=大阪市中央区宗右衛門町五‐一三、電話06・6212・1751/店舗数=一五店舗(直営のみ、うちヤクー二店舗)/客単価=三〇〇〇~五〇〇〇円(ヤクー二二〇〇円)/営業時間=午前11時30分~午後11時(一部を除く)/平均月商=二〇〇〇万円