第7回業務用加工食品ヒット賞・洋食:ココット シリーズ(ハインツ日本)
○ココット シリーズ ハインツ日本(株)
◆素材料理と組み合わせて
■ポイント/くりぬいたナスにスタッフィングとしてココットを使えば、洋風テーストのきいたおつまみに。ジャガ芋、フランスパン、ミニカボチャなど、さまざまな素材に応用できる。
■使用ココット/魚介のトマト煮、ポテトグラタン
◆和風弁当のアクセントに
■ポイント/和風弁当に一品洋風メニューを加えれば、調理技術の訴求とともに、客の驚きを演出できる。一般和食の会席料理、旅館の団体客向けコース料理、結婚式場メニューにも最適。
■使用ココット/湯葉と野菜のシチュー
◆カレーのバラエティー化に
■ポイント/定番メニューをパワーアップ。ココットカレーなら“少量多種類”“選ぶ楽しさ”を手軽に演出できる。仕込みいらずで手間を訴求。
■使用ココット/タイ風グリーンカレー、メンチカツカレー、あらびきキーマカレー
◆ワンディッシュメニューにも最適
■ポイント/ココットを使えば簡単に魅力的なワンディッシュメニューが作れる。“もう一品”ニーズにこたえる既存メニューの付加価値アップに最適。チョイスアイテム、日替わりアイテムにも。
■使用ココット/ポテトグラタン
◆ランチにおしゃれ感覚
ハインツ日本(株)の「ココットシリーズ」は、昨年6月の発売開始後、三ヵ月で業務用商品としては高い配荷を達成、勢いは止まる気配がない。
同製品は、カレー、グラタン、シチューなどの人気メニューをココットサイズにポーション加工した冷凍調理済み製品。一個が七〇g、通常メニューの約三分の一の量で、「もう少し、もう一品食べたい」というニーズにこたえている。
客がメニューに自分の好みのアイテムを一品追加できるランチメニューや、複数のアイテムから少しずつ選んで食べられるグレージング・ランチメニューの提案ができるのがセールスポイント。ランチに楽しさとおしゃれな感覚を演出できる。実際、ココットシリーズを使って「自分の好きなものを二品選べるランチ」を始めて、ランチの販売数が二倍になった店もある。
同社では二年前から、カフェなどからの需要にこたえて、手軽にできてそのうえ小売用とは差別化できる本格的な具材入り冷凍調理済みソースを手がけてきた。そのノウハウに加え、それまでの一キログラム、二〇〇gの平袋包装をココットサイズにして提供したのが、今回の大ブレークにつながった。まさにアイデアの勝利といえる商品である。
ハインツ自慢の業務用ソースのおいしさを最大限にいかした同シリーズは、温めるだけでプロの味を提供できる。そのうえ食材にムダがでない、急なオーダーや大量の注文にも素早く対応できるといったメリットも兼ね備えている。
現在はカフェだけでなく、洋食系レストランのランチメニューやホテルのレストラン、結婚式場などのパーティー用としても引き合いが多い。また、和食メニューでもココットをひとつ加えることで、料理にアクセントがつけられることから、和風旅館などで利用されるケースも増えている。なかでも洋食好きな若者や修学旅行の宿泊客が多い旅館ではココットが定番化しそうだ。
同社ではそうした需要にこたえるべく、秋からは「湯葉と野菜のシチュー」など、より和食に合う新アイテム四品を導入する。アイテムは現在の「タイ風グリーンカレー」「メンチカツカレー」「あらびきキーマカレー」「アメリケーヌグラタン」「ポテトグラタン」「鮭のクリームシチュー」「ハッシュドビーフ」と合わせて一一アイテムとなる予定だ。