ファミリーマート、女性チームが中食開発「ちょっpping!デリ&デリ」

2004.12.06 294号 3面

(株)ファミリーマート(本部=東京都豊島区、電話03・3989・7670)は11月16日から、二〇代・三〇代の女性をメーンターゲットにした「ちょっpping!デリ&デリ」シリーズを本格発売した。

「ちょっpping!」シリーズは、商品開発とは無縁の社内・社外の二〇代・三〇代女性のプロジェクトチームが開発に参加。昨年6月にデザートとパスタ、今年7月にサラダ、調理パンなどを期間限定で発売した。第三弾の今回はその集大成で弁当、パスタ、惣菜、スープなど組み合わせ購入ができる商品をそろえた。関東・関西・四国・広島県の約二五〇〇店で発売、今期一〇億円の売上げを見込む。

同プロジェクトチームは本社のシステム本部や経営企画室、取引先の女性社員一〇人で組織。CVSの弁当・惣菜など中食への不満を出し合い、商品本部に要望を伝えながら試作・試食・改良を繰り返し商品化した。「ちょっとずついろいろなものを、楽しみながら選ぶ」をコンセプトに少容量、彩りや栄養バランスのよさ、カロリー控えめ、値ごろ価格の商品を開発。容器は「家での食事は白い食器で食べる」(植田あゆみシステム本部システム企画部システム企画グループ)ことから白色で統一した。

7月20日から三週間、首都圏八店で一九品目を実験販売した。既存メニューを少量化した商品だったが、女性客比率の高い店では一店当たり一日六〇個を販売した。「他の弁当、惣菜への影響は少なく、狙い通りプラス一品の購入につながった。女性だけでなく中高年男性の購入も多かった」(小坂雅章執行役員経営企画部営業企画室長)。全店平均買上点数二・六点に対し実験店は三・七点、昼食時間帯の客単価七〇〇円が約九〇〇円に上がった。

中旬発売メニューは「ちょっpping!」のコンセプトに沿って開発した商品。二色そぼろご飯と黒酢の春雨サラダにデザート・飲料を加えて約六〇〇円で納まる。いろいろな組み合わせ購入が可能なため、毎日来店しても飽きない。女性客の取り込みとともに男性客の来店頻度アップも期待できる。弁当売場三尺半段と低温ケース二段が基本だが、若年男性比率の高い店は縮小するなど個店の立地・客層に合わせて展開する。

今後は加工食品でも「ちょっpping」のコンセプトを取り入れた商品開発を検討していく。

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