ヒットメニュー列伝 近代メニューに名を残す逸品(24)テリヤキバーガー
モスバーガーの「テリヤキバーガー」(三〇〇円)が発売されたとき、衝撃を受けた。ハンバーガーなのに照り焼き。アメリカの料理のはずなのに和風。とても驚いた。
この後、ファミリーレストランなんかでもハンバーグといえば和風ソースっていうのが定番になった。時代のターニングポイントを如実に示した列伝メニューといえよう。
マクドナルドとは異なるハンバーガー。マクドナルドと相反するストリートフード。「日本万歳」というよろこばしさ。そのあと、世界に冠たるマクドナルドまでがまねをした。まさに「日本万歳ハンバーガー」。それがモスのテリヤキバーガーである。
ただ昔は、もっとキャベツっぽかった。今はパティにレタスに照り焼きソースにマヨネーズ。けれども昔は千切りキャベツとソースとパティ、だったような記憶がある。
「高嶺の花のレタスに比べてキャベツだと安く手に入るから」という理由で、それをタップリ千切りにして、ソースじゃなくてたれをかけてバンズではさむ。
マクドナルドのペランペランの類似品と違って、両手でガッシリつかんで口を大きく開けてバクッとかぶりつくハンバーガー。ツッカケ履きの普段着っぽいのに、実は十分アメリカっぽい。そんな不思議なハンバーガー。
確実に日本の食生活を変えた外食史に残る逸品である。
(OGMコンサルティング常務取締役・榊真一郎)













