米国の海外最大の食品展「’92 グレート・アメリカン・フードショー」開く

1992.05.04 3号 13面

米国が海外で開くこれまでにない最大の総合食品展といわれていた’92「グレート・アメリカン・フード・ショー」が4月14日~16日の3日間開かれた。

会場となったのは東京都港区の新高輪プリンスホテル。都内のホテルでも屈指の広さといわれる「飛天の間」二〇一三㎡に、一五〇にのぼる企業団体が約二〇〇〇品目にも及ぶ商品展示のデモンストレーションが繰り広げられた。この3日間で一万人を越える関係者が会場に押しかけたという。

世界の農業生産国№1を豪語するアメリカにとっては、食料輸入大国・日本は最大の顧客。なにせ、日本のアメリカからの農林水産物輸入は毎年記録を更新しており、一九九〇年には一六五億㌦を超えた。輸入先国別シェアでも三七・二%となっている。昨年の牛肉、今年4月からのオレンジ果汁と自由化品目が増えているだけに、輸出国トップと輸入国トップということもあって、フードショーの開会式には、アマコスト駐日大使、パーカー農務公使、クレックナーアメリカン・ファーム・ビューロー代表などアメリカ側を代表する要人が多数出席した。

このイベントに日本側も、日本貿易振興会(JETRO)をはじめ、日本フードサービス協会、日本冷凍食品協会など九団体が後援。とくに出展企業の人達に日本市場をもっと知ってほしいと、築地と大田の卸売市場、スーパーダイエーの見学ツアー、それにJETROによるセミナーなども開催された。

食を通しての日米友好。果たして、日本の食品業界にとって好材料が見つけられたかまた、米国の企業にとっては自認する高品質商品の市場開拓につなげることが出来たのか。いずれにしても、食品界をアメリカ色に染めた3日間であった。

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