夏本番カレーの季節 「新宿中村屋」純インド式カリー 昭和2年の味守る
昭和2年、喫茶部の開設にあたって、当時西洋風日本カレーが主流だった頃、純インド式カリーを発売。他店のカレーが八銭から二五銭の時代に八〇銭という高額にもかかわらず、当時の“インテリ”といわれた人たちには新宿でのコースは、「武蔵野館で映画を見て、紀伊国屋で本を買い、中村屋でカリーライスを食べる」ことと、口込みで評判になった。
インドカリー(写真手前)は基本的カリーライスで同店でも圧倒的な支持があり、カリーライス売上げの七~八割をしめる。コールマンカリー(写真奥)は他に比べるとヨーグルト、トマトが多いので酸味が強く色は赤い。使用するチキンは同社の養鶏所で野離しで通常より一カ月長く育てられた健康体のシャモ。
▽店名‐新宿中村屋
▽場所‐東京都新宿区新宿
▽価格‐インドカリー一二〇〇円、コールマンカリー一五〇〇円











