山崎製パングループ、「食事バランスガイド」基に弁当で食育推進

2005.09.05 304号 4面

山崎製パン(株)(東京都千代田区、電話03・3864・3123、飯島延浩社長)グループは8月2日から、農林水産省・厚生省が6月21日公表した「食事バランスガイド」を基に、栄養バランスを考慮した業界初のおいしいCVS向け「バランス弁当」シリーズ「豚と野菜のみそ炒め弁当」など4品を発売したが、売れ行きは好調だ。

同弁当は山崎製パンとCVSチェーンを展開する(株)デイリーヤマザキ、弁当・惣菜を製造する(株)サンデリカの山崎製パングループ3社の共同開発チームが製品化したもので、全国1900店のデイリーヤマザキと、3700店のYショップ(ヤマザキショップ)で取り扱い、順調な売れ行きを示している。「食事バランスガイド」とは、1日当たりの食事の望ましい組み合わせと、おおよその量をイラストで示したものである。

ヤマザキグループは、国が進める「食育」活動の本格化と連動し、パン部門と弁当部門を通じて「食育」活動を実施。パン部門ではサンドイッチメニューを提案し「朝食の欠食と栄養バランスの改善」を提案しており、今回の「バランス弁当」は弁当部門の「食育」推進の一環として展開する。

開発のコンセプトは「おいしい健康志向」で、その中に栄養・味覚・色彩の三つのバランスを取り入れてある。(1)栄養バランスでは、「食事バランスガイド」の1日に必要な食事の摂取量を参考に、同社の管理栄養士が監修し、主食・副菜・主菜の量1食分をバランスよく組み合わせてある(2)味覚バランスでは、副菜の種類を増やし、多彩な味覚がバランスよく味わえるようにしてある(3)色彩バランスでは、野菜を多めに使い(同社比)、赤・黄・緑の配色で彩りも豊富にしてある。

商品には「食事バランスガイド」のシンボルデザイン「コマ」を記載した統一デザインを使用したラベルが張り付けてあり、栄養のバランスが取れた、おいしい弁当が気軽に購入できる。

同シリーズの商品内容は次の通り(カッコ内は税込みメーカー希望小売価格)。

「豚と野菜のみそ炒め弁当」(480円)は、ビタミンB1豊富な豚肉を玉ネギ、ニンジンなどの野菜と炒め、味噌だれで風味豊かに仕上げてある。「まぐろ竜田揚げ弁当」(420円)は、脂肪が少なく鉄分を多く含むキハダマグロを竜田揚げにし、おろしソースであえてある。「豆腐ハンバーグ弁当」(420円)は、豆腐と野菜をメーンにしたヘルシーなハンバーグに、八丁味噌と白ごまのソースをトッピングしてある。「お好み幕の内」(480円)は、塩サバや鶏しんじょ、野菜の煮物などを中心に、バラエティー豊かなおかずを彩りよく詰め合わせてある。

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