電化厨房特集:電化厨房で接客サービス強化=エドダイニングブッフェ ベルテンポ
東京は飯田橋、「ホテルメトロポリタン エドモント」の新館「イーストウィング」。その1階にあるのが電化厨房採用店の「エドダイニングブッフェ ベルテンポ」だ。ブッフェスタイルとアラカルトの料理をリーズナブルな価格で提供し、宿泊客だけでなく近隣のサラリーマンやOL、主婦たちにも人気のスポットとなっている。
店の売り物は、店内中央にあるブッフェカウンターで、フランス人シェフがIH調理器を使って調理する「客前料理」だ。朝はパンケーキやオムレツ、夜は新鮮な魚介や肉などの食材を客の前で次々と焼き上げる。シズル感抜群で、これを目当てに来る客も多い。
「IHレンジは、レンジ周りが平らなので、拭くだけですぐにきれいになります。それに直火がないので排熱がなく、安全性も高い。客前料理は電化厨房だからこそできる演出です」と語るのは、レストランカンパニー・主任の池内英治さん。
電化厨房を採用した理由はそれだけではない。理想的な衛生管理と労働環境を実現するためだ。
「電化厨房はHACCPの概念を実現するのに最適だと考えたからです。電化は水を流さずに掃除できるので、厨房内をいつもドライに保てる。それに余熱がなく、室温が上がらないので働きやすいですね」と池内さん。
営業時間は、朝は6時30分から夜は0時まで。その間に朝食30品、ランチ40品、夜40品のメニューを欠くことなく提供できるという。
「もうひとつのメリットは調理方法を数字で管理できることですね。新人に指示するにも、弱火や強火というあいまいな言い方ではなく、2のメモリで何分と具体的に指示できますから、新人も料理方法を覚えやすく、失敗することが少ないのです」
電化厨房は忙しい店にとってまさに強い味方だ。
◆現場からの声:野崎桂子マネジャー
店名の「ベルテンポ」はイタリア語で「よい天気」という意味です。お子さまからご年配の方まで、くつろいでいただけるお店をモットーに毎日おいしい料理を提供しています。
電化厨房は余熱がないので、お客さまの目の前で調理しても客席の温度に影響しません。それにガスのように音がしませんから、お店の静かな雰囲気をこわさないのがいいですね。
当店では、毎月月替わりでフェアを開催、洋食から日本の郷土料理まで幅広いメニューをご用意しております。ぜひご来店ください。
◆店舗メモ
ホテルメトロポリタン エドモント エドダイニングブッフェ ベルテンポ(東京都千代田区飯田橋3‐10‐8、電話03・3237・1111)営業時間=午前6時30分~午前0時(日曜祝日は午後11時まで)無休/スタッフ=厨房24人、サービス34人/席数=150席/使用機種=IHヒーター、IHローレンジ、スチームコンベクション、サラマンダー、グリドル、IHヒーター、フライヤー、サラマンダー、ほか
(本紙・平成16年7月号掲載)