イオン、ジャスコ浦和美園店に「オリジン弁当」
イオン(株)(千葉市美浜区、電話043・212・6061)のジャスコ浦和美園店(さいたま市緑区大門3710)が、4月26日にオープンした。3月20日に連結子会社化したばかりのオリジン東秀(株)(東京都調布市、電話03・3305・0180)の弁当・惣菜製造販売店「オリジン弁当」を惣菜売場にいち早く導入した店舗で、本格的な売場づくりに向けた実験に着手するため、可能な限り導入を早めたもの。
オリジン弁当の特徴は量り売りにある。背中合わせに配置したショーケースにオリジン東秀の量り売り惣菜とイオンPBのトップバリュレディーミールを並べ、天井からは「オリジン弁当」のサインボードをつり下げた。岡田元也イオン社長は「プレゼン方法など急場しのぎの感もある」と完成度が高くない点を認めている。本格的な売場づくりをこれから進めるため、「あれこれいわずに、とにかく早くやろう、ということで始めた」ためだ。「善は急げ。儲かることは早くやる」というのがその理由。
岡田社長は、オリジン東秀社内がドン・キホーテによる株式公開買付(TOB)の混乱から落ち着きを取り戻し、全社一丸となって新たな成長を目指す機運の盛り上がりが、相乗効果追求の最初の試金石、としていた。ジャスコ浦和美園店への導入に当たっては、オリジン東秀の現場も急速に落ち着きを取り戻し、ドン・キホーテによるTOB表明以前の状態に戻りつつあるとした。