注目の新製品:日清フーズ「日清 達人厨房」
日清製粉グループ(東京都千代田区、電話03・5282・6650)の日清フーズ(株)は11月1日、独自の技術で新開発した小麦粉「スーパーHHS‐α」の機能を応用した業務用プレミックス「日清 達人厨房」シリーズ4品を発表した。池田和穗社長は、「当社は今年4月からスタートした第2次中計の成長戦略の主要テーマに業務用事業の拡大を掲げ、6月から新たに業務用営業部を編成したが、今回の新製品は新体制の第1弾であり、これをスタートとして当社の原点に返り、強みを生かしながら技術に裏付けされた業務用の新商品開発とスピーディーな対応で事業拡大を目指す」と語った。
新たな業務用営業部の組織は、従来の営業部隊に開発とサービス部隊を組み入れ3つの機能を一体化。総勢70人の陣容で、ユーザー別に第1課(CVS・スーパー)、第2課(外食)、第3課(惣菜加工メーカー)の3課を設け、営業現場でユーザーの生の声に接し、ハード・ソフト両面で総合的なサポートを行う。
今回の新製品のベースとなる「スーパーHHS‐α」(特許出願中)は、「下ごしらえを施した小麦粉」「水で科学する小麦粉」(多加水機能と水分コントロール機能)をキーワードとして、造粒(ダマをなくす)、グルテン抑制(余分な水は放出)、そして最大の特徴として親水性の促進(時間がたっても水を保持、水をたくさん吸って粘度が出る)という3つの機能を持つ。この機能を応用し、プロの立場で開発した業務用プレミックスが「日清 達人厨房」シリーズ。(1)ボリューム、軽さ、口溶けなど料理ごとに本格的なおいしさを実現(2)特別な下ごしらえやコツを必要としない抜群のハンドリング性(3)メニューの幅を広げるアレンジ性(4)顧客視点に立った品質保証体制で安心・安全・高品質の優れた特徴を持つ。
今回発売するのは「サクッと口どけ 天ぷら粉」「ふんわり お好み焼粉」「しっとり パンケーキミックス」「クレープミックス」の4品。荷姿は1kg×10/ダンボール箱。11月下旬から発売。「日清 達人厨房」シリーズは今後も随時応用開発を進め、製品展開を図り、初年度シリーズトータルで50億円を目指す。