日本食レストラン価値向上委員会、フランスの日本料理店・正統派50店を公表
1月16日、世界的に日本食人気が高まる中、フランスで正統派の日本料理店を選び公表する試みが始まった。(ホームページ=http://www.cecj.fr)
低カロリーでヘルシーな日本食は世界中で高い評価を得ている。フランスでも、このブームに乗り日本食レストランが急増し、パリだけでも500店以上あると言われる。しかし、ブームに便乗しただけの店も多く、観光客やフランス在住の日本人からは、料理・サービスなどの面で苦情が出ていた。
ジェトロ・パリ・センターは「こうした事態が続けば、日本全体のイメージにもマイナス」として、日仏の有識者で構成する「日本食レストラン価値向上委員会」を発足させ、正統派日本料理店といえる店の調査を始めた。
同委員会(アラン・コアン委員長)は日・仏の料理関係者やジャーナリスト12人で構成されている。覆面審査員を使って「日本食の調理方法、文化などの紹介や質問にきちんと回答できるか」「日本産または同等品質の食材を使っているか」「盛り付けやサービスが日本的か」など、5項目17のポイントを採点する「日本食レストラン推奨制度」を実施し、良い成績を獲得した店には、箸を図案化した「本物の日本料理」マークを授与して、料理の質にお墨付きを与えることになっている。1月16日、その結果として50店(パリ市内41店と地方9店)を公表した。