旬を彩る!冷凍切身魚のススメ(20)シルバー

2007.05.07 328号 16面

スズキ目イボダイ科の硬骨魚。ニュージーランドをはじめ、チリやアルゼンチン沖で捕れるメダイの仲間。かつては沖ブリという名で市場に出回り、タイとブリの中間ぐらいの肉質をもつ。しっかりした魚体には程よい脂がのり、煮付けや漬け魚にして食べると、とてもおいしい。洋食にもぴったりで、少し高級感がほしいメニュー開発に大いに役立つ魚である。

メダイの仲間のシルバーは、かつては沖ブリと呼ばれていたように、タイとブリの中間ぐらい味で、身は繊細な繊維質をもち、軟らかくておいしい。シルバーという名前に似合わず、和食系の料理にとてもよく合う魚である。とくにお薦めなのは煮付け。味がよくのるので、煮汁は比較的薄めにするとよいだろう。皮の色が少し黒っぽく見栄えが悪いが、煮魚にしてしまえば気にならない。

身質はわりとしっかりしているので、照り焼きでも塩焼きでも、焼き物一般は何でもあう。価格は手ごろだが、メダイと呼ばれるだけあって、サバなどの大衆魚よりも高級感がある。弁当惣菜などでも、サバにかえて使えば高級感が増す。また、味にクセがないので、好き嫌いなく誰にでも受け入れられる趣向性の広い魚だ。漬け魚にしてもおいしく、高級感があるので、西京漬けのような高級感のある漬けだれを使うとよいだろう。

クセはないが、魚自体に味があるので、鍋物などにしてもおいしい。

もちろん世界的に食べられている魚なので、和食以外のメニューにも使える。洋食でお薦めなのはムニエル。味がしっかりあるので、シンプルなバター焼きでも、とてもおいしく食べられる。マヨネーズ系のサバヨンソースやタルタルソースを添えて出せば、洋食系のレストランでも手軽にメニュー化できる食材だ。また、身のしっかりした魚なので、フリッターやフライのような洋食の定番メニューにももちろん使うことができる。

タイやブリほど高くはなく、サバやイワシのような大衆魚よりは高級感がある中級素材。タイやブリのような高級魚を使えない時の高付加価値メニューとして使うことができる。洋食などでもスズキは高級過ぎてランチなどで使うのが難しい場合に、シルバーを使えば、お客に満足感を与えるメニューを提供できる。

何にでもあい、さまざまな料理法に対応できる食材なので、少し高級感のほしいメニュー開発に、とても重宝する魚である。

◆製品概要:「オカフーズの切身百選シルバー」

ニュージーランド沖合いのきれいな海で漁獲されるメダイの仲間。メダイの仲間であるように、しっかりと存在感のある身質と程よい脂が特長。とても食感の良い白身魚なので、煮付け、味噌漬け、照り焼きなど、幅広く活用できる。

規格=冷凍60g(5切れ×15袋×2合)、70g(同)、80g(同)。

●問い合わせ=(株)オカフーズ(東京都中央区築地2─4─2、電話03・3543・9515)

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