JA羽幌町で「オロロンワイン」誕生 女性にも人気出そう

1993.10.04 37号 21面

留萌管内のJA羽幌町(上田久雄組合長)では、このほど、白ワインを初めて製品化し発売した。

これは、羽幌産ワイン用ブドウ「ミュラー・トゥルガウ」を原料としており、六年越しのブドウ栽培の努力の結果生まれたもの。

同町のワイン用ブドウの栽培は、連作障害の解消と農業収入の増加を図るための作物として導入され、昭和61年から三戸の農家に試験栽培を依頼していたもの。

その後、病害や野ネズミなどの被害と闘いながら平成4年には二・二tの原料ブドウの生産にこぎつけた。5年には、山梨県のワイン工場に生産を委託し、一八〇〇本(一本七二〇㍉㍑)の製品が出来上がり「オロロンワイン」と名付けた。

6月に行った発表会では「まろやかでコクがあり、酸味もほどよく、若い世代や女性に人気が出そうだ」と、上々の評価を得たことから、同JAではさらに生産の拡大を見込んでおり、今後郷土の特産品として親しまれ、広く愛飲されることに期待している。

問い合わせ‥苫前郡羽幌町南六条二丁目 JA羽幌町営業部、01646・2・2141

(農林水産省統計情報部「農林漁業現地情報」から)

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