ニンニク料理の繁盛店 「にんにく娘」韓国産使い3国味くらべ

1994.09.05 59号 3面

「にんにく娘」(神奈川県座間市相模が丘、0427・45・1614)は、二五アイテムあるニンニク料理に、一日二~三キログラムとふんだんに使っているが、ほとんどが韓国産ニンニク。

店長の平澤佳枝さんは、韓国産ニンニクを「大きく粒も揃い、水分多く粘りがありコクがある」と絶賛する。

スタッフでもある娘さん二人の御主人が、中国人、韓国人とあって、メニューは、ニンニク料理のほか、サラダ、トウフ、炒めもの、煮もの、ライス、おしんこ、麺、スープに中国、韓国、日本の三本立てで特色づけている。

食材は、市場へ直接買付け、ニンニクも韓国から直接送ってもらい、向うへ行ったおりには、できるだけ食材を持ち帰るという。

ニンニクに付き物の唐辛子も、三ヵ国物を揃え、韓国産は、甘く、コク、風味があり煮込みに適し、国産は、辛く、少し使うのに良いことから、用途に応じ使い分ける。

ニンニク、唐辛子は、「夏バテを防ぎ、冬は体を温めるヘルシー食品。毎日食べても飽きない不思議な食材」、豪快に使った人気メニューに、ナスのピリカラ炒め(七五〇円)、エビとブロッコリー炒め(九五〇円)、若鶏のカラ揚げにんにく娘風(八〇〇円)は、独特のタレを使い、ニンニクたっぷりの風味豊かな一品。子牛のカルパッチョ(八〇〇円)は、イタリア版牛の刺身。軽く火に焙った肉をスライスし、たっぷりのニンニク、オリーブオイル、そして白髭ネギを天盛り。食べ方は、肉でネギを包み込むのがベター。

一品料理の韓国焼海苔(二〇〇円)は、海苔にごまを塗ったものだが、国産海苔では味が違うとして、韓国から輸入。スルメの唐辛子(三〇〇円)も、韓国唐辛子を使った韓国の味だ。デザートにも、台湾の竜眼、山桃など、お茶には国際色豊かなトウモロコシ茶、ナツメッグ茶、ハイビスカス茶、ユーカリ茶を二六アイテム置く。

「こだわりのない無国籍の雰囲気、味を出したい」とする。

三六坪、七六席の店舗。目標月商五〇〇万円。オープン間もないが、「居酒屋と思ったが、しっかりした料理だった」のでと、リピートする客が増えている。

購読プランはこちら

非会員の方はこちら

続きを読む

会員の方はこちら