地域ルポ 東京・蒲田 「銀座アスター」7階でフルメニュー、8階でバイキング
西口は駅ビル西館「サンカマタ」を軸に、西口広場から前面の東急池上線方向および同目蒲線の高架沿いに、さらには西館を出て東急アネックス右手の蒲田工学院通りに商店街が広がっている。
サンカマタは昭和45年4月のオープンだが、同56年3月に東口のパリオ同様に改装オープンして、現在の営業形態になっている。
地上一〇階建、延営業面積約二八〇〇坪、ここに一一二店の店舗が入居している。この八割近くは衣料、雑貨などの物販店だが、七階にはレストラン街を展開しており、手打ちうどん杵屋、天ぷら銀座ハゲ天、銀座アスター(別稿)、釜めし・酒処宗平など一一店舗が出店している。
パリオと並んで面としてのビル内飲食ゾーンを形成している。ビル内飲食といえば、49年3月同オープンの東急目蒲・池上線のターミナルビル東急プラザ七階にも、家族亭、大阪ぼてぢゅう、つきじ植むら、紅花、庄屋ニユートーキヨーなど一二店が出店しており、地域およびショッピング店の飲食ニーズに対応している。
西口は屋外の通りにも多くの飲食店を目撃する。前記の東急アネックス(九階建)には一階にマクドナルド、八階に居酒屋天狗チェーン。
このビルの右手の通り、工学院通り商店街をゆけば、ビルの一階に牛丼の松屋、居酒屋チェーンの白木屋、さらにこの先を行けば、元禄寿司、どさん子ラーメン、吉野家といった大手チェーン企業の出店をみることができる。
この通りは学生の通学路でもあるので、とくに低価格帯のFFショップや居酒屋チェーンが多い。
このほか、蒲田西口エリアでは駅前通りの「クロス通り」「多摩通り」、地域の中心的商店街である「サンロードカマタ」や「サンライズカマタ」、さらには東急高架沿いの商業ゾーンにも、多様な飲食店舗が展開する。
とくに、高架沿いエリアは“くいだおれ横丁”と称されており、大小二、三〇店の店が軒を連ねている。