お店招待席 「レストラン・フランス屋」千葉・柏 ソフトムードで女性客が8割
洋食レストランの老舗「三笠会館グループ」(本社=東京・銀座)の直営店。平成6年11月オープンで、柏高島屋ステーションモール七階の飲食ゾーンに位置している。
店舗面積三九坪、客席数六〇席。「フランスのパリの下町にあって、小粋でぬくもりのあるレストラン。料理はフレッシュな食材にこだわって人々が率直においしいと喜ぶ料理を提供する」というのが、店の出店コンセプト。
店の看板料理は、手づくりのハンバーグや新鮮なチキン、魚介類などの網焼き(九五〇~一四〇〇円)ほか、ビーフと野菜のポトフ鍋(三三〇〇円=二人前)など。
代表的なメニューは、オリジナルのデミグラスソース仕上げの「フランス屋風ハンバーグステーキ」(九五〇円)、大根おろしと醤油ソースの「和風のハンバーグステーキ」(一〇〇〇円)、ア・ラ・カルトでは「特製ビーフシチューと旬の温野菜」(一四〇〇円)、「若鶏もも肉のグリルガーリックチョップ」(一二〇〇円)、「本格カニのクリーム“クロケット”」(一〇〇〇円)、「ノルウェー産サーモンと帆立貝のパピヨット」(一三〇〇円)など。
このほか、ワインやビールなどアルコールのつまみ(二八〇~九五〇円)、サラダ(六〇〇~八〇〇円)も豊富。
アルコールはグラス売りビール(四五〇円)、ジョッキ(六〇〇円)、グラス売りハウスワイン(四〇〇円)、デカンタ(一〇〇〇円)、自社輸入ワインシャブリ’93ものボトル(二八〇〇円)、ボジョレーヴィラージュボトル(一八〇〇円)、吟醸酒(九〇〇円)など。
客層は昼が買物ついでの主婦が八、九割、夜はOLや若い女性のグループ客やファミリー客で、やはり全体の八割を女性客が占める。「店の雰囲気にやさしさもありますし、料理も女性好みのするものが多く、お値段も手ごろですから、女性客が八割近くを占めるという感じです」(支配人今本正則氏)。
ドリンク類ではコーヒー、紅茶(各三五〇円)、ジュース(四〇〇円)なども揃えているので、昼間は喫茶店としての機能もあるが、しかし、この分野の使われ方としては、まだウエートは小さい。
客単価は一五〇〇円。これは目標を一五%ほど上回る数字だ。しかし、トータルでの客数がまだ目標には達していないという状況である。
オープンして間もないこともあって、固定客が少ないということもあるが、客単価が“高い”ということは、売上げの面において先行きの見通しは明るい。
現在の客数は一日平均二〇〇~二五〇人前後だが、当面の課題として三〇〇人くらいは集客したい考えだ。
「デパートですから平日に弱いんですが、土・日・祭日には二倍近くに集客数が高まりますから、平日の来店動機をどう高めるかが、これからの課題です。このためには、質のいい料理と気持ちのいいサービスを提供していく、これにつきるのではないかと思います」(今本支配人)
日商平均約四〇万円。坪売上げは一万円前後。悪くはない数字だ。
(しま・こうたつ)