適温給食の有力機「ツインワゴン」中西製作所が開発

1995.03.20 72号 23面

昨年10月から、「適温給食システム」に対する国からの補助金給付制度が導入され、病院給食の「まずい、冷めている」というイメージ一新に向け、いま、病院給食の配膳車が注目されている。

温・冷配膳車に力を入れている(株)中西製作所(06・791・1111)の「ツインワゴン」は、なかなかの有力機種だ=写真。

温蔵室は遠赤外線パネルを使用。従来の温風加熱と違い、ヒーターから放出した電磁波が食材に吸収され、食材の水分と分子の振動で加熱するので内部まで均一に加熱。温度設定は八〇℃まで自由に調整でき、電子サーモが設定温度を自動コントロールする。

冷蔵室は、側面全体を冷却パネルにした新構造。上部で発生した冷気をファンで循環させる従来型に比べ、サイド全面から冷気を発生させ、室内全体にムラなく効果的に保冷しながら配膳できる。冷蔵室の温度設定は料理の鮮度を保つのに最適な五℃。配膳条件によって、ダイヤル操作が簡単。

温蔵室と冷蔵室の間は熱伝導率が低くトレイを引きだした後のすき間を完全に遮断する特殊構造のパネルを採用。温・冷をきっちり分離。トレイの出し入れもスムーズに行える。

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