飲食材徹底研究「ドレッシング」 サラダの起源は薬

1992.07.20 8号 24面

ドレッシングは、サラダの存在をなくしては語れない。サラダは、紀元前のギリシャやローマ時代に、狩猟民族の古代ヨーロッパ人たちが、体の自然の求めに応じて野山の草や薬草を摘んで“薬”として食べたのが始まりだといわれている。やがてその草類に塩をふって食べるようになり、これが後の“サラダ”という名称を生みだした。

サラダはラテン語の“sal(塩)”からきたもの。

そして紀元前三世紀ごろの戯曲に“すっぱい味のレタス”の話があるが、レタスは当時からサラダの主原料で、酸味は酢と油のドレッシングではないかといわれている。

このように地中海地方で食べられていたサラダはギリシャからイギリスへ嫁いだプリンセスによってイギリスに紹介され、さらにヨーロッパ人のアメリカ移住とともにアメリカ大陸へ渡った。

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