フードコート特集 オーバン=FC事業として展開本格化

1995.08.07 82号 12面

冷凍たい焼き、たこ焼き、お好み焼きを量販店に卸している昭和産業グループの(株)オーバン(東京都板橋区、03・3963・5527)は、昨年4月から和風・洋風FFショップをドッキングし、多様化する消費者ニーズに対応するグッディーズチェーン事業部を設置、今年から本格的にFC事業として動き出している。ターゲットはフードコートである。

量販店は客層を選ばないので商品力で店内飲食からテークアウトまで、そして「洋」で若い世代を、「和」で中高年からシルバー層を取り込む。大型GMSは集客力が高く、和・洋・ヌードル・アイスなどの専門店を入れる傾向があり専門店のノウハウを持つことが大切。「グッディーズ」はデベロッパーの年商五〇億円前後のSMに近いショッピングセンターにオールマイティーを武器に出店していく。

「フードコートで四〇〇〇万円の利益を出すにはオーナー自ら汗しないとダメ。グッディーズは三五坪(うち厨房一三坪)、二二坪がパブリックと客席(五〇から六〇席)で、最低でも六〇〇〇万円の利益を確保できる体制を取る」(迫口取締役)

四〇〇から五〇〇坪のSMは家庭の冷蔵庫代わりとなっており、客単価は二五〇〇~三〇〇〇円と言われている。うち六~一〇%の客をキャッチしたい考え。経営理念は「一〇〇円玉で買える商品を置く」である。

茨城県新治郡のビッグエムに6月オープンしたグッディーズは、フードコート面積四〇坪(うち厨房・バックヤード一五坪)、客席数八〇席、年商七〇〇〇万円を見込む。同ショッピングセンターは一日四〇〇〇人、年間一四〇万人の来店を見込み、月に二八日、午前10時から午後8時まで営業。6月は半月で五六〇万円とまあまあのスタートをきった。

人員は平日五人、土・日は八人。主要商材は和八種、洋八種の一六アイテム。イートインが八割である。客数は来店数の一二%、客単価は四五〇~四六〇円。売れ筋上位メニューはクレープ、アイスクリーム、たい焼き、たこ焼き、ハンバーガー、ラーメンの順である。メニューは年四回新製品を投入してリフレッシュする。

グッディーズは現在直営で九〇店舗。今年は一〇店の出店を予定。中長期的には二〇〇〇年に二〇〇店が目標。

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