「鎌倉シネマワールド」飲食店がアミューズメント施設を演出
一九二〇年代のアメリカのカフェを再現しているのが「スターカフェ」だ。当時の人気メニューである「シュリンプピザ」を売り物に展開している。
「シュリンプピザ」(五五〇円)は四角の生地にソース、チーズ、エビをトッピングしただけのシンプルピザ。オープンキッチンの釜で焼いた出来たてのピザをウエートレスが売り歩くシステムだ。ピザ以外のメニューもシンプルなものばかり。ホットドッグの中身はソーセージのみで、サラダはコールスローとキュウリを合わせただけ、といった具合だ。
「現代人は多忙で復雑な生活を送っている。つかの間の休息には頭を使わない単純なものを欲するはず。それには一九二〇年代のアメリカンカフェのメニューコンセプトがピッタリ」というのが展開の意図だ。
接客サービスについてはシンプル路線と対照的。店員がそれぞれの個性を生かしたフレンドリーな接客を行っている。来客に際しては、「お待ちしておりました」「こんにちわ」など、さまざまなあいさつが飛び交っている。オーダー時には各自のお勧めメニューやその理由をPRしている。
「最近のユーザーはシンプルさを求める半面、人間的なふれ合いを求めている。画一的な接客マニュアルは堅苦しいイメージを与える」として、接客マナーは店員の自主性に任せる方針を打ち出しているのである。
同店を手掛けるアトミックデザイン(株)は、ここで現代人向けの喫茶店の展開ノウハウをつかみ、近くFC事業に乗り出す意向だ。
◆スターカフェ=一二九席、一時間二回転見込み、客単価六〇〇円
〈スペースマクドナルド〉
宇宙ステーションのマクドナルドをイメージ。スタッフはシルバーを基調とする宇宙感覚のユニフォームに身を包んでいる。メニューは現行グランドメニューを絞り込み。
〈ドリンクスタンド・スペースダイナー〉
宇宙渓谷ナサロットの映像を見ながら、そこで穫れた果実の「ナサロットジュース」が楽しめる。宇宙の新鮮な果実をイメージしたジュースバーだ。
〈マクドナルド〉
一九五五年、アメリカ・イリノイ州にオープンした一号店を再現。現在のMマークの原型となった二本の巨大な黄色のアーチを建物両サイドに配置。外壁には赤と白のタイルを使って遠くからも一目で分かるデザインを採用。また店内を見渡せるように窓を広くした斬新な設計。これらは当時のマクドナルドのシンボルであったという。
〈レストラン・ルポ〉
吹き抜けの天井と、その周りにはロフト席がある。映画の舞台とオペラの会場をミックスしたおしゃれなレストランだ。FR同様のオーソドックスメニューが主力。一日に三回ジャズライブが催される。
〈スタープラザ・フードコート〉
サンドイッチ「サブウェイ」、クレープハウス「ユニ」、アイスクリーム「ジェラードステラ」など三店のフードコート。
〈ドライブシアターレストラン・アトミック・フィクション〉
一九五〇年代アメリカのドライブシアターを再現した軽食中心のレストラン。ミニスカートのウエートレスがローラーブレードで薄暗い店内を軽快に走り回る。
〈柴又商店街〉
昭和30年代の東京の人情あふれる下町商店街を再現。懐かしい味を売り物とする店が軒を連ね、当時の活気が伝わって来る。〈店舗〉柴又名物だんごや、たこ焼や、豆菓子や、惣菜屋天晴、おのみもの芳福、カステラまんじゅうごえんまん、駄菓子屋一丁目一番地、ラーメンガキ大将、もつ焼きガキ大将、えんにち本舗天道屋
〈江戸座・芝居茶屋朝日屋〉
江戸時代の芝居小屋を再現し、桟敷スタイルで舞台イベントや映像を見ながら食事ができる。献立は江戸時代の芝居小屋の幕の内弁当を再現。
〈亀井堂茶屋〉
数寄屋造りの茶店。日本庭園が美しく落ち着いた気分でくつろげる。
〈寿司時代屋久平〉
店内から格子越しに柳と堀割の時代町を眺めながらすしが食べられる。鎌倉近隣で獲れる新鮮な魚介類が売り物。お勧めは「生シラス丼」(九〇〇円)、「松にぎり」(三〇〇〇円)。
〈そば処・大の一〉
勅使河原監督作品「利休」の撮影で使用された「黄金の茶室」がある。「ざるそば」(七〇〇円)、「天せいろ」(一二〇〇円)、「鴨南」(一〇〇〇円)がお勧め。