鍋料理とビールアンケート 鍋によく合う酒「ビール」が9割
本格的な鍋料理シーズンを前に、「どんな鍋料理をどの程度食べているのか」「鍋料理とお酒の相性をどのように考えているのか」などを探ったアンケート結果がまとまった。サントリー(株)東京広報部(東京都港区、03・3470・1104)が東京都内在住の二〇~五九歳の男女合わせて二五〇人(男性一三〇人、女性一二〇人)を対象に行ったもの。それによると、冬場の一ヵ月の鍋料理回数は「平均四・四回」。外で食べる鍋料理のベスト3は「しゃぶしゃぶ」(五七・二%)、「寄せ鍋」(四二・八%)、「すきやき」(四一・六%)。家庭で作る鍋料理ベスト3は「おでん」(八九・六%)、「すきやき」(八四・八%)、「湯豆腐」(七四・四%)。家庭での鍋料理の良い点は「家族全員でだんらんの時を過ごせる」「料理の手間がかからない」「栄養バランスが良い」。鍋料理の時にお酒は「毎回飲む」(五二・五%)。鍋料理の時に飲むお酒は「ビール」(九〇・一%)。鍋料理の時に飲むビールの量は三五〇ミリリットル缶換算で「平均二・一本」。鍋料理の時にビールを選ぶ理由は「熱い料理に冷たいビールが合うから」「ほかの酒類より手軽だから」「誰もが飲めるから」。鍋料理に合うビールは「のどごしが良い」「すっきりしている」という回答結果が出揃った。
冬場の1ヵ月の鍋料理回数は?
冬場には鍋料理をどの程度食べるのか。一ヵ月の鍋料理の平均回数を調べた結果、回答の六割強(六三・二%)が「三~六回」に集中し、平均回数は四・四回となった。つまり「週に一回は鍋料理」が平均的な日本人の冬場の食生活にあるようだ。
外で食べる鍋料理は?
外で食べる鍋料理については、「しゃぶしゃぶ」(五七・二%)、「寄せ鍋」(四二・八%)、「すきやき」(四一・六%)、「おでん」(三五・二%)が上位にランクされた。家庭で食べる割合を上回っているのが「しゃぶしゃぶ」「ちゃんこ鍋」「ふぐちり」「あんこう鍋」で、これらの鍋は比較的外食向けの鍋であるようだ。
男女別に見ても人気上位の三品目は変わりないが、いずれも割合は男性の方が高く、複数回答による一人あたりの回答数は、男性三・八メニューであったのに対し、女性は二・六メニューとなり、男性は女性よりもバラエティー豊富な鍋を楽しんでいるようだ。年齢別で見ても「しゃぶしゃぶ」のトップは不動。だが第二位については、二〇~三〇代は「すきやき」、三〇~四〇代は「すきやき」と「寄せ鍋」が同率二位、四〇~五〇代は「寄せ鍋」が第二位となっている。
家庭で作る鍋料理は?
家庭ではどんな鍋料理を作るのか聞くと、「鍋料理は作らない」という回答はわずか一・二%にとどまり、ほとんどの人が鍋料理を食べている。どんな鍋料理を食べているのかを聞くと(複数回答)、「おでん」(八九・六%)、「すきやき」(八四・八%)、「湯豆腐」(七四・四%)が上位にランクされた。
家庭での鍋料理の良い点は?
家庭での鍋料理の良い点について、最も多かったのが「家族全員でだんらんの時を過ごせる」(七四%)で、以下「料理の手間がかからない」(六九・六%)、「栄養バランスが良い」(五六%)が続く。鍋料理は家族だんらんの象徴であるようだ。性別に見ると、男性は「家族全員でだんらんの時を過ごせる」(七〇%)がトップだが女性では「料理の手間がかからない」(八三・三%)がそれを上回ってトップ。女性、特に主婦層は手間いらずが大きな魅力のようだ。その他、男性は「お酒をおいしく飲める」の回答(五三・一%、男女合計では四二・四%)、女性は「栄養バランスが良い」の回答(六九・二%、男女合計では五六%)が多いのが目立つ。また年齢別に見ると、いずれの年代も「家族全員でだんらんの時を過ごせる」の回答がトップだが、この傾向は年齢層が上がるほど高く、二〇代が六二・七%、五〇代が八二・七%となっている。
鍋料理の時にお酒は?
家庭でお酒を飲む人(全体の八〇%)に、鍋料理の時にはどの程度お酒を飲んでいるのかを聞くと、「ほとんど毎回飲む」(五二・五%)が半数以上を占め、「飲む時の方が多い」(二〇%)を加えると七割以上(七二・五%)が鍋料理とともにお酒を楽しんでいることになる。
性別に見ると、「ほとんど毎回飲む」は男性でおよそ三人に二人(六五・八%)、女性では三人に一人強(三四・九%)となっている。年齢別では「ほとんど毎回飲む」は二〇代で少なく(三五・八%)、五〇代で多く(六五%)となっている。
鍋料理の時に飲むお酒は?
鍋料理の時どんなお酒を飲むのか聞くと(複数回答)、男女ともに「ビール」が圧倒的に多く(九〇・一%)、以下「日本酒」(三八・五%)、「焼酎」(一九・八%)の順になった。
鍋料理の時にビールを飲む理由は?
鍋料理の時に「ビール」を飲む理由は「熱い料理にビールが合うから」(五〇・九%)がトップで、以下「ほかの酒類より手軽だから」(四一%)、「誰もが飲めるから」(三〇・一%)、「暖房の効いた部屋で食べる鍋料理に合うから」(二七・二%)と続く。
性別で見ると、男女ともトップの「熱い料理に冷たいビールが合うから」(男性五七%、女性四二・五%)をはじめ「暖房の効いた部屋で食べる鍋料理に合うから」「ゴクゴクと飲みながら食べられるから」の回答は女性よりも男性が上回っている。年齢別に見ると、二〇代で「ほかの酒類より手軽だから」がトップ(五二・三%)となっているほか、いずれの年代も「熱い料理に冷たいビールが合うから」が第一位。
鍋料理の時飲むビールの量は?
鍋料理の時に「ビール」を飲む人にその量が「三五〇ミリリットル缶」で何本になるかを聞いたところ、「二本」の回答が最も多く(四〇・五%)、以下「一本」(三一・二%)、「三本」(一七・九%)となり、「三本以上」は合計二六%となった。一人当たりの平均本数は二・一本だった。
性別では男性の平均は二・四本だが、女性も一・八本と二本近く飲んでいる。年齢別ではいずれも二本前後であまり差は見られない。
鍋料理に合うビールは?
鍋料理に合うビールのイメージについては「のどごしの良い」がトップ(四六%)で、以下「すっきりした」(四一・二%)、「口当たりの良い」(三二%)、「キレがある」(二九・二%)が続いている。性別で見ると男女とも「のどごしが良い」がトップだが、その割合は女性(三八・三%)よりも男性(五三%)が上回っている。年齢別では二〇~三〇代で「爽快感のある」ビールが鍋料理に合うとする傾向があるようだ。