人気のラーメン店 「ドラムカンスープ天鳳」食べたらクセになる味自慢

1992.08.03 9号 7面

人気メニューは「一、三、五」(六八〇円)。一五坪、二五席の店内をよく見ると「一めんかたく、二めんやわく、三油こく、四油うすく、五しょっぱく、六しおけうすく」と表示されたプレートがディスプレイされている。なるほど麺が固く、油が濃く、塩けのあるラーメンという意味だ。これは先代が札幌で、三五年前の創業時に開発したオリジナルメニュー。この店は七年前に六本木にオープンした二号店だが現在もその味を守り続けている。

「ウチのラーメンは食べてクセになる味です」と店長の斉藤泰一さん(三九歳)。このクセにとりこになった常連客に人気なのは「めんばり」(六八〇円)。「一、三、五」をエスカレートさせ、より麺は固く油こく、塩辛くした商品。逆に「二、四、六」というラーメンは出さない。それは先代が「一、三、五」をおいしいと定義づけたためだ。

人気の秘密はこの辺にありそうだ。中心となる層は二〇~四〇代。男性客が八割を占める。好みで例えば油をさらに濃くしたりできるので、客は「あの味」を求めてやってくる。

従業員はアルバイトを含め一〇人。営業時間が長いため、二交代制をとっている。平均来客数は昼が四〇〇人、夜は曜日によってかなり違いがあるが、一番多い金曜日で四〇〇人前後。

材料の値上がりで、一年半前に価格を約一割アップさせた。客単価は昼が七〇〇円、夜が八〇〇円位。毎日ドラムカンのような大きな鍋を二つ使い、大量にスープを仕込んでいる。

ドラムカンスープ

天鳳

港区六本木7‐8‐5

営業時間

11:00~4:00(平日)

11:00~1:00(祝日)

(日休)

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