特集・健康ブームで食品見直し ホワイトキムチの素「和民」
ヘルシー志向に乗ってキムチの需要がうなぎ上りだ。キムチの辛みは新陳代謝や体内の酸化防止を促す薬用効果がある。そんなヘルシーブームを反映してか、今シーズンはこのキムチの鍋料理「キムチチゲ」が大流行だ。
ワタミフードサービス(株)(東京都大田区、03・5703・2255)が手がける居酒屋チェーン和民もそのひとつ。キムチチゲは去年よりも五割増しのオーダーがあり、鍋料理の一番人気だという。だが、人気の要因はブームの影響だけではない。和民にはかくし味の強い味方があるのだ。宮坂醸造(株)が開発した「ホワイトキムチの素」である。
本来、キムチチゲを作るとなると大量のキムチを必要とするのだが、ホワイトキムチの素を混ぜれば本格的なキムチチゲが手軽にできるのだ。キムチの具が少なめで済むため、豚肉や野菜など他の素材がふんだんに使え、味わいがさらに増すという。手軽にでき、ホワイトキムチの素の活用は、一石二鳥である。
ホワイトキムチの素は、宮坂醸造がキムチをサラダ感覚で楽しませることを目的に発売した業務用食材。即席浅漬の素、ドレッシングとしてキムチ以外にも幅広く活用されている。変わり種では、魚の一夜漬に使われるケースも多いという。原料は、米酢をベースに唐辛子、ニンニク、玉ネギなど。
和民の商品開発担当者によると「ホワイトキムチの素は、キムチと他の素材を合わせる潤滑油として効果を発揮する。本来のキムチチゲよりクセが少なく日本人向けに味がまとまる」そうだ。
和民のキムチチゲは一人前五五〇円から。宮坂醸造のホワイトキムチの素は荷姿が一リットル×六本、希望小売価格が一本八五〇円とのこと。