業務用加工食品ヒット賞 中華部門:味の素「コクのチカラ」
◇カニとレタスのあんかけチャーハン
■作り方
(1)チャーハンを作り器に盛る。
(2)鍋に水、丸鶏使用がらスープを入れ、鶏肉を煮る。
(3)(2)に塩、砂糖、紹興酒、「コクのチカラ」〈干し貝柱のコク〉を入れ、カニとレタスを加え、水溶き片栗粉でとろみを付け、(1)に盛る。(あんかけ200gに対し、「コクのチカラ」〈干し貝柱のコク〉2g)
◇ビーフカレー
■作り方
(1)カレーの仕上げに、「コクのチカラ」〈牛のコク〉を加えまぜる。(カレールー200gに対し、「コクのチカラ」〈牛のコク〉2g)
◇あら汁
■作り方
(1)鍋に下処理した魚のあら、水、酒、青ネギの青い部分、ショウガを入れ、弱火で煮る。
(2)(1)に薄口醤油、塩で味付けをし、「コクのチカラ」〈魚のコク〉を加える。(あら汁300mlに対し「コクのチカラ」〈魚のコク〉3g)
◇エビグラタン
■作り方
(1)グラタンの具を作る。
(2)ホワイトソースに「コクのチカラ」〈甲殻類のコク〉を加え(1)と合わせる。
(3)グラタン皿に(2)を入れ、ミックスチーズをのせ180度Cのオーブンで焼く。(ホワイトソース300gに対し「コクのチカラ」〈甲殻類のコク〉3g)
◇プロのコク付けの威力
「コクのチカラ」は、調理の仕上げに少量加えるだけで料理のコクを効果的に引き出し、いつものメニューをさらにコクのある一皿に仕上げることができる新しいタイプの調味料だ。仕込みに長い時間や手間をかけたり、複数食材の組み合わせやプロの技がないと実現できないような深いコクを一瞬で引き出すことができる。塩分を極力抑えておりコクのみを付与するため、シェフの作る味を壊さない点もポイントだ。味の素が長年培ってきたコクの素材・配合技術が詰まっており、メニュー1人前約200gなら仕上げに小さじ1杯(メニュー全体量の約0.5~1%)を加えるだけで、深いコクを出すことができる。
〈牛のコク〉〈甲殻類のコク〉〈干し貝柱のコク〉の3品種は12年7月に、〈魚のコク〉は13年1月から全国発売。コクの付与という新領域の提案は、現場のヒアリングなどを通じて得られた。(1)ランチタイムやビュッフェで時間をかけずにコクのある料理を提供したい(2)調理時間やコストの制約でコク付けが十分にできない(3)大量調理業態で歩留りを悪化させずに品質のブレを抑えながら味を作り込みたい–といった課題を解決できる。パッケージも現場の声を生かし使い勝手にこだわっている。包材メーカーと共同開発した特許技術スタンディングパウチを採用。使った後はパウチの口を折り返すだけで封をすることができる。
使用できるメニューもジャンルを問わず幅広いのが特徴だ。〈牛のコク〉はカレー、ビーフシチューやハンバーグのデミグラスソース、ミートソース、牛すじ煮込みなどのコク出しに、〈干し貝柱のコク〉は、八宝菜、チャーハン、中華スープなど中華料理全般や、豆腐チゲ、塩ラーメン、おかゆ、炊き込みご飯などのコク出しに、〈甲殻類のコク〉は、エビグラタンやペスカトーレ、アメリケーヌソース、エビチリ、カニチャーハンなどのコク出しに、〈魚のコク〉は、パエリア、ブイヤベース、ピラフ、白身魚のムニエルといった洋風メニューだけでなく、海鮮寄せ鍋、カレイの煮付け、あら汁、真ダイの炊き込みご飯、魚介の香草焼き、アジフライなど和風メニューのコク出しにそれぞれ力を発揮する。初年度は当初計画の5割増を販売し、現在も好調に推移している。
◆規格=各種200g袋×10(常温)