メニュートレンド:迫力の火山スタイル「ボルケーノプレート」 ボルケーノキッチン福島本店

2016.04.04 445号 01面
「ボルケーノプレート」(850円、税込み) ソースの海から火山がそそり立つ、ボルケーノプレート

「ボルケーノプレート」(850円、税込み) ソースの海から火山がそそり立つ、ボルケーノプレート

 今や大人気のローストビーフ丼。大阪でもさまざまな店が商品を開発しているが、中でも突出しているのが、「ボルケーノキッチン福島本店」の火山風ローストビーフ丼。迫力満点のスタイルと味で、幅広い層からの人気を獲得している。

 ●食べ進む楽しさも魅力 SNSで人気爆発

 昨年の開店以来、話題沸騰の同店。客の7割が注文するという看板メニューは、皿の上にそそり立つ「ボルケーノプレート」(850円)である。ローストビーフの山肌、頂上には糸唐辛子の噴火と、インパクトあるビジュアル。客の中には、「どうやって食べるの?」と聞く人もいるとか。

 頂上からローストビーフを食していくと、顔をのぞかせるのが半熟のゆで卵。箸を入れると、とろりと黄身の“マグマ”がこぼれ出る。その下部にはご飯があり、肉とともに崩しながらソースを付けつつ味わうというスタイル。ソースは3種類あり、一押しは、醤油ベースにバターとニンニクの風味が香る“こってりタイプ”で、肉とご飯との相性も良い自慢の味である。

 「まず、『おいしいのは当たり前。さらに、面白いことをやろう』ということで、ほかとは一線を画す突き抜けたものをと考案しました」と、店長の大貫紗希さん。ローストビーフには、オーストラリア産の牛モモ肉を採用。美しいローズ色が出るように、低温でじっくりと焼き上げている。ご飯は、成形しやすくソースに合うように固めに炊き、カップに入れて抜くことで土台に。作り方は、どのスタッフでも調理できるようにと簡便な工程である。

 「ボルケーノプレート」は、ローストビーフ240g(12枚程度)とご飯220gを使用。さらに、「もっとガッツリ食べたい」という人には、肉2倍、米1.5倍の「フジヤマボルケーノ」(1480円)も用意。さらに、ご飯の代わりにサラダを使った「ライトボルケーノ」(800円)やご飯を少なめにした「ダイヤモンドヘッド」(同)「イタリアーノボルケーノ」(同)なども。幅広いニーズに応えるラインアップで、それぞれにファンがついているという。

 客は男性が多いのかと思いきや、男女比は半々。子どもからシニアまで、客層は広い。ほとんどの客が写真を撮るとかで、「SNSでアップしてもらいたい」という狙い通りに、情報の拡散とともに客数が伸び、行列ができる店として成長している。

 FC店での事業拡大も視野にスタートしたという同店。今年の1月には、初のFC店である心斎橋店がオープンした。また、6月には、2番目の直営店として、名古屋店がオープンする予定だ。直営・FCともに、今後の快進撃に注目である。

 ●店舗情報

 「ボルケーノキッチン福島本店」 所在地=大阪府大阪市福島区福島4-5-56/開業=2015年4月/営業時間=午前11時30分~午後2時30分(LO)、6時~9時30分(同)。無休/坪数・席数=約15坪・15席/1日平均客数=約100人/平均客単価=1000円

 ●愛用資材・食材

 「糸切り唐辛子」 ギャバン(東京都中央区)

 適度なしっとり感と細さ

 火山の噴火をイメージするために採用しているのが、ギャバンの「糸切り唐辛子」。ポイントは、ちょうどよいしっとり感と細さで、活動的な火の雰囲気を出しやすいこと。また、辛さも理想的で、ソースに混ぜることで味のアクセントとしても活躍する食材である。

 規格=100g

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