料理人の推奨食材:「八代目儀兵衛」橋本晃治氏 ヤマサ醤油「ヤマサ重ね仕込しょうゆ本懐石」

2018.01.01 467号 16面
橋本晃治 八代目儀兵衛 総料理長

橋本晃治 八代目儀兵衛 総料理長

ヤマサ醤油「ヤマサ重ね仕込しょうゆ本懐石」

ヤマサ醤油「ヤマサ重ね仕込しょうゆ本懐石」

 ●透き通る赤色 和食の価値を増幅

 おコメのおいしさが実感できる“米料亭”の「八代目儀兵衛」。ふっくらして、甘い銀シャリが食べられ、ランチは行列、夜も予約で満席が続く。旬や催事など季節の演出にもこだわり、主菜の魚の照り焼き、昼限定のあんかけ親子丼も人気。橋本晃治総料理長は、飽食で情報過多な現代こそ、日本人の食の土台となる、和食の真価を知ってほしいと訴える。和の調味料の代表格といえば醤油。ヤマサ醤油の最高峰「重ね仕込しょうゆ本懐石」を評してもらった。

 橋本氏は「本懐石」の第一印象を「透き通るような赤色」と表現。口にした瞬間、香りが鼻を抜け、甘みと深いうま味、コクが重層に追いかけてきたという。塩カドなど変な味は全くなく、作り手の目利きと手間が、まろやかな味わいにつながっていると評価。火入れせずに「本懐石」本来の味、色、香りを生かすべきと提案する。

 鰹節だしを加えるだけで刺し身に合う土佐醤油になる。みりんを加えれば上品な天つゆ、めんつゆになり、ドレッシングにも使える。焼き物なら基本の幽庵焼きが好適。焼きおにぎりでの香り立ちも抜群。煮付け、照り焼きの付加価値アップにも最適だという。

 「八代目儀兵衛」は江戸時代の庄屋から続くコメの小売が祖業。創業者がともに儀兵衛というヤマサの自信作が、研究・開発に10年以上かけた「本懐石」。儀兵衛末代の相乗効果に期待したい。

 ●プロフィール

 橋本晃治(はしもと・こうじ) 八代目儀兵衛 総料理長

 京都生まれの41歳。大分県湯布院温泉「亀の井別荘」、京都「草喰なかひがし」などで修業し、「八代目儀兵衛」へ入社。1年間コメの炊き方のみを研さん。甘さを最大限に引き出す調理法を確立している。

 ●商品紹介

 「ヤマサ重ね仕込しょうゆ本懐石」 ヤマサ醤油(千葉県銚子市)

 うま味の目安となる窒素分が一般的な醤油より20%多い超特選醤油。3種類の麹を使う「重ね仕込:追い麹製法」(特許取得)によって、軟らかな香りと明るく澄んだ色、強い甘味、濃厚なうま味を引き出している。

 規格=1.8L×6、10L

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