アパレルに学ぶ盛り付けのヒント:「旧暦」に見る今年の気候は?
●年の気候の変動に合致
今回は趣向を変えて、ファッション業界でも注目されている「旧暦」についてです。18年の春節(中華圏の旧正月)は2月16日でした。春節は毎年変わりますが、これは旧暦によるものです。私たちが使っているのは「新暦」ですが、古来より「生活暦」として使われてきた旧暦と照らし合わせると、年による気候の変動に意外に合致することも多いようです。春はいつごろ到来するのか、夏は暑いのか。ファッションだけでなく、飲食業界にとっても大きな関心事でしょう。
古来から「生活暦」として使われてきた旧暦は、月が地球を1周する29~30日を1ヵ月として12ヵ月、354日で1年としています。新暦より11日短く、19年間に7回、閏(うるう)月を入れて、新暦との日数差を調整しています。
旧暦で今年の春から夏にかけての気候を予測してみましょう。春の始まりは一月からですが、今年は前年の17年に閏(うるう)月が入ったことで、昨年より19日遅くなりました。年明け以降、1月から2月にかけて冬めいた天気が続いています。寒さがやわらぎ、春らしさが感じられるようになるのは旧暦の二月以降。今年は新暦で3月中旬から暖かな日々が増えるようです。ゴールデンウィークはそれほど気温も上がらず、過ごしやすい春の陽気が続く。夏を感じさせる日差しの強さは6月に入ってからでしょう。
繊研新聞社では、科学的見地は中立の立場で、一般社団法人南太平洋協会の協力により「旧暦によるお天気予測」を掲載しています。
(繊研新聞 本社編集部長 矢野剛)