話題の製品CHECK!:カゴメ「オニオンソテー(C)ポーションタイプ」

2018.07.02 473号 14面
(左)「オニオンソテー(C)ポーションタイプ ダイス30」/(右)「同 ダイス70」ダイスカットし、約30%、70%重量まで炒めて小分けにした規格=各240g(20g×12個)・冷凍

(左)「オニオンソテー(C)ポーションタイプ ダイス30」/(右)「同 ダイス70」ダイスカットし、約30%、70%重量まで炒めて小分けにした規格=各240g(20g×12個)・冷凍

 ●定番アイテムの人気が止まらないフシギ キーワードは“人手不足”

 数十年にわたって人気が続くカゴメの冷凍食品オニオンソテーシリーズが、今、新たな観点でさらに脚光を浴びている。時代のニーズが変化して、消えていく製品も多い中で、なぜ、同シリーズの人気が急上昇しているのか。

 同シリーズは玉ネギをソテーしただけのシンプルな製品だが、カット形状とソテーの度合いを分け、豊富なタイプを揃えているのが大きな特徴だ。ダイスカット、スライスそれぞれの形状にした玉ネギを、約90%、70%、50%、30%重量まで炒めた各種タイプを用意している。国産玉ネギを使用したシリーズはすりおろしピューレータイプを含めて8種類、中国産玉ネギは6種類のラインアップがある。料理に合わせて最適なオニオンソテーを選ぶことができ、飲食店には使い勝手がいい。

 そしてこれまで、同シリーズは「料理のコク出しアイテムとして優秀」「品質が常に一定で味がブレない」という味覚的な観点から重宝されてきた。しかし、最近ではニーズが変化し、生鮮野菜としての玉ネギと比較し、「皮むきやカット、ソテーなどの手間が省ける」という、“人手不足”の視点からのメリットに注目が集まっているのだ。

 これを受け、同社は今春、「オニオンソテー(C)ポーションタイプ」2品を新しくシリーズに加えた。ダイスカットした玉ネギを約30%、70%重量までそれぞれ炒め、20gの小分けに冷凍したポーションタイプだ。1食分ずつ使えて計量不要、食材ロスが大幅に削減でき、好評という。

 飲食店はどこも人手不足の課題を抱えているが、一方で消費者の舌はますます肥えていくばかり。手間を省く部分と時間をかけて丁寧に手を加える部分とのメリハリこそが、飲食店には今、求められている。同シリーズのような“下処理済み、調味以前”の加工食材の需要は今後、ますます高まっていくだろう。

 規格=各240g(20g×12個)・冷凍

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