愛用食材と調理技術:グレープシード・オイル ノンコレステロールで軽い口当たりに
●健康食材で“親切なかき揚げ”を
江戸時代創業のそばの名店「能登治」の天ぷらは、ブドウの種子を搾油した「グレープシード・オイル」(ケータック・プランナーズK)を使用。白絞油6、ごま油1にグレープシード・オイル3の割合で合わせた揚げ油で、カラッと揚げている。さらりとしたグレープシード・オイルを使うと、軽い口当たりでキレの良いすっきりとした風味の天ぷらに仕上がるのだ。また、同品はノンコレステロールで、ポリフェノールの含有量が多く、「健康志向のお客さんが増えてきた10年ほど前に導入した。やっぱり健康にも良い食材を使いたいから」と、七尾信昭店主は言う。
このオイルを加えた揚げ油を使い、桜エビと三つ葉をかき揚げにした「桜えびのおつまみ天ぷら」は、男女問わず人気が高いメニューだ。サクッとした口当たりに桜エビと三つ葉の風味が広がり、日本酒に合わせたくなる美味なのだ。上品な小ぶりサイズで食べやすいのも、うれしい。
「本当はこれでも大きいかな、と思ってるんだよね。料理はひと口で食べられるサイズが理想。お客さんが、かみ切って食べるなんて、不親切でしょう。料理は親切じゃないと」という七尾店主の明快な言葉から、調理技術を超えた“料理人の心得”を教わった。
●「グレープシード・オイル」
ケータック・プランナーズK(東京都中央区)
規格=460g
●店舗情報
「能登治」 所在地=東京都港区新橋3-7-5