ワケありの盛り付け:串から外したそば屋の粋な焼き鳥 「能登治」

2018.09.03 475号 22面
串に刺さず皿に盛った焼き鳥は粋で上品!練りがらしが見た目のおいしさを引き立てる

串に刺さず皿に盛った焼き鳥は粋で上品!練りがらしが見た目のおいしさを引き立てる

そば屋のかえしを使い、フライパンで手早く完成

そば屋のかえしを使い、フライパンで手早く完成

 ●添えたからしが絶妙なアクセント

 東京・新橋のそばの名店「能登治」で酒のアテとして大人気なのが「かえしで焼いた蕎麦屋の焼き鳥」。焼き鳥を串に刺さずに皿に盛り、練りがらしを添えているのが特徴的だ。

 「焼き鳥は串に刺す手間が大きい。うちは焼き鳥店じゃないからね」と、七尾信昭店主。単に手間を省けるメリットだけでなく、箸で上品につまめるのはうれしい。“粋なそば屋で一杯”のお供としては、箸で少しずつ楽しむこちらの焼き鳥の方がむしろ、しっくりくる。

 作り方は、鶏もも肉、長ネギ、シシトウをフライパンで炒め、タレを絡める。タレは、同店で仕込む特製の御前がえしを使用。御前がえしは、そばのつゆに使われる“かえし”にみりんを加えたもので、甘辛いタレが鶏肉によく合う。

 焼き鳥店の焼き鳥とはどこか異なり、日本酒を飲みたくなるような、まさにそば屋の焼き鳥らしい味だ。添えられている練りがらしがまた絶妙。焼き鳥の味がレベルアップするだけでなく、見た目にもどこか江戸風で粋な雰囲気を感じさせてくれる。

 ●店舗情報

 能登治

 所在地=東京都港区新橋3-7-5

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