アパレルに学ぶ盛り付けのヒント:新大久保発・「韓国風に見せる」ブーム
東京のJR新大久保駅周辺が若者であふれかえっています。特に多いのが、韓国のグルメやコスメ、アイドルグッズ目当ての女の子たち。韓国風に見せるファッションも、流行しているようです。
新大久保駅の17年度の1日平均乗車人員は9.8%増で、JR東日本の駅別トップ。「韓流ブームで利用人数が増えている」(東日本旅客鉄道広報部)ためと見られ、新大久保商店街組合も「食べ物を写真に撮って、SNSに投稿している女の子が多い印象」だそうです。
現地で聞くと、大学1年生の4人組は「コスメの『イッツスキン』が好き」「友達に連れられて来ているうちに食べ物にはまった」と言います。高校1年生の2人組は「日本と韓国のハーフでユーチューバーのふじぴが撮影すると知って」来たとか。KPOPから韓国にはまり「今はメイクもファッションも韓国のアイドルを参考にする」そうです。
服は「ウィゴー」「ジーユー」「H&M」などで「韓国風に着こなせそうな服」を選んで購入しているようです。シャツの袖のボタンを外すなど「着こなし次第で韓国風に見せられる」ため。若い社会人2人組も「食べ物やコスメ目的」。「メイクは『トゥワイス』を手本にしている」そうで「スタイルが違うからファッションがまねできない分、顔の雰囲気や髪色だけでも近づけたい」とのこと。
意外にも著名な韓国ファッションECの名前は出てきませんでしたが、よく買うファッションECとして、韓国の「キューテン」「ゴゴシング」「COSZOZO」などが挙がりました。
(繊研新聞 本社編集部長 矢野剛)