メニュートレンド:分厚くカットするだけで肉々しさMAX ミスター焼肉「ぶ厚い3兄弟」

2018.12.03 478号 02面
「ぶ厚い3兄弟(w)」4,980円(税抜き) 総重量約500g。4人で食べても十分の量だ

「ぶ厚い3兄弟(w)」4,980円(税抜き) 総重量約500g。4人で食べても十分の量だ

 肉業態の好調の波に乗り、新規開業する焼肉店が多い一方で、開店後まもなく消えていく店も少なくない。特に個人経営の焼肉店にとっては、宣伝なしで店を軌道に乗せるのは厳しいものがある。そんな中、SNSの宣伝力を活用してヒットメニューとなったのが、「ミスター焼肉」の「ぶ厚い3兄弟」だ。

 ●SNS活用は個人店の必勝策

 個人店の開業当初の知名度は、一般的には限りなくゼロに近い。「フラリと立ち寄ってくれるお客さん」を待っていては、たちまち経営難に陥る。自ら発信していくことが死活問題だが、お金をかけずに宣伝するとなれば、今の時代、SNSだ。

 「大手チェーン店はともかくとして、焼肉店はWeb活用が意外と遅れています。焼肉店に限らず、新規開店した個人店が生き残っていくためには、SNSの活用は重要ですね」と語るのは渡邉和宏オーナー。

 お客さんが発信したくなるメニューには、“インスタ映え”が必須。焼肉のインスタ映えといえば、肉をデコレーションケーキのように盛り付ける、刺身のような舟盛りにする、ドライアイスのスモークで演出するなどの手があるが、渡邉オーナーの発想は至ってシンプル。それは、肉を分厚く切ること。

 他店にはない分厚さでカットして、皿に並べる。「これぞ!肉!」という直球勝負だ。そして見ての通り、武骨なまでのド迫力。

 「ぶ厚い3兄弟」というネーミングもいい。子供番組でヒットしたあの曲がすぐに思い浮かび、一度聞いたら忘れない。

 “3兄弟”はタン、ハラミ、ヒレ。「この3部位が厚さを出してカットするには向いているので」とのこと。タンの厚さは約3cm、ヒレは約5cm、ハラミは約2cm。判形も大きく、一切れというより、一塊といったほうがピッタリくる。「ぶ厚い3兄弟(w)」の肉の総重量は約500g。3種類の肉が一つずつ盛られた「同(s)」(2580円)は約250g。

 狙い通り、注文したお客さんは写真を撮ってSNSにアップする。「分厚く切る」という単純明快なコンセプトはお客さんに伝わりやすく、集客をけん引するメニューになっている。

 ●店舗情報

 「ミスター焼肉」所在地=東京都千代田区外神田5-2-13/開業=2017年9月/坪数・席数=20坪・34席/営業時間=月~金17時~23時、土・日・祝日11時30分~23時。無休/平均客単価=5000円(夜)/平均集客数=約40人(夜)

 ●愛用資材・食材

 「ブラックペッパー」 GABAN(東京都中央区)

 プロが選ぶブラックペッパー

 原料、製法、ブレンドなど全てを徹底的に吟味。最上級グレードの原材料を使用し、プロの料理人から高い評価を得ているブラックペッパーの定番中の定番。「肉の下味には欠かせない調味料。品質に信頼がおけるので安心して使えます」と渡邉オーナー。

 規格=420g

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