メニュートレンド:1kgオーバー!ガテン系御用達弁 キングカツ丼

2019.02.04 480号 02面
「キングカツ丼」1,000円(税込み)写真奥の「熟成豚ヒレカツ丼」と比較すると、その大きさは一目瞭然。カツ・卵・ご飯ともに2倍の量を入れている

「キングカツ丼」1,000円(税込み)写真奥の「熟成豚ヒレカツ丼」と比較すると、その大きさは一目瞭然。カツ・卵・ご飯ともに2倍の量を入れている

幹線道路沿いで駐車場完備。平日は働く人、週末は家族連れや行楽前に立ち寄る人でにぎわう

幹線道路沿いで駐車場完備。平日は働く人、週末は家族連れや行楽前に立ち寄る人でにぎわう

 和歌山市内で弁当店や飲食店、学校食堂などを運営する「杏亭グループ」。グループ全体で年間20万食を売り上げる同社のルーツになるのが、弁当販売の「杏亭 古屋店」だ。オーソドックスな弁当だけではなく、デカ盛りの「キングカツ丼」も提案し、幅広いニーズに応えている。

 ●具だけ購入のミセスニーズも ヒレカツ4枚&卵4個使用

 同店の一番人気は、「熟成豚ヒレカツ弁当」(650円)で、「熟成豚ヒレカツ丼」(600円)も人気が高い。好評のヒレカツを“王様レベル”にパワーアップしたのが、「キングカツ丼」だ。

 販売開始は3年ほど前。「弁当店は2店舗を運営しており、古屋店と県庁前店があります。その頃、県庁前店では、建築関係で働く利用客も多く、『ご飯を大盛りに』『カツを2枚増やしてほしい』などの声が聞かれました。ならば、最初から大盛りメニューを作ってしまおうと考えました」と同社代表の山本賢治さん。

 また、和歌山市内の飲食店では“メガ盛り”のメニューを提供する店も多く、大盛りを好む地域性も考慮して開発したという。

 総重量は約1050g。主役のカツは、店内で塩麹に漬けて軟らかく熟成させた豚ヒレ肉。1枚50g~60gに厚切りした肉を豚カツに仕上げ、4枚使用する。タレは、玉ネギと卵4個で調味。コシヒカリ100%のご飯を400g入れて、カツと卵、ご飯のいずれもボリューミーな、期待を裏切らない内容に仕上げている。

 味のポイントは、だしの風味と甘味が利いた、卵でとじたタレ。カツを煮込まず、卵とじを後のせするため、サクサク感が残ったカツを楽しめる。丼ではなく、深さのある皿に盛り付けるが、カツのバランスを崩さずに卵を美しく盛るためには熟練の技がいるとか。ベースになるご飯の盛り方や卵ののせ方などに細心の注意を払い、量だけではなく、見栄えも追求している。

 利用は若者が多く、店頭では、食べた人が“チャレンジメニュー”的に友人に紹介するケースも見受けられるとか。また、家族でのシェアを前提にした、ファミリー層のニーズも。ご飯抜きで具だけの提供にも対応しており、夕食のおかずに利用したいと来店するミセスもいる。

 同店では、同商品の他に「メガカラアゲ弁当」(850円)や、月販300食の「ぜんぶのせスペシャル」(同)といった“パワフル弁当”を用意。期間限定で、焼きそばのメガ盛り弁当なども提供しており、今後もデカ盛りファン向けのメニュー提案をしていく意向である。

 ●店舗情報

 「杏亭 古屋店」 経営=杏亭グループ/店舗所在地=和歌山県和歌山市古屋93-1/開業=1991年4月/坪数=20坪/営業時間=9時~20時。無休(お盆、年末年始休)/平均客単価=昼600円、夜2500円/1日平均集客数=約150人

 ●愛用資材・食材

 「食研つゆ」 日本食研(愛媛県今治市)

 強い“だし感”がベースに好適

 キングカツ丼の味のポイントになるのが、たっぷりの卵でとじたタレ。その調理で愛用するのが、「食研つゆ」。鰹節2種と鯖節をぜいたくに使用した、しっかりした“だし感”で味付けをサポートする商品だ。調理では、同品をベースに味を調え、カツ丼にマッチする甘味あるタレに仕上げている。

 規格=1L

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