一人でも気軽に立ち寄れるコの字カウンターを配置し、古き良き酒場を再現

　●「アナゴ」と「寿司」と「コの字カウンター」

　「しゃぶしゃぶ・日本料理木曽路」を展開する木曽路が、東京・人形町に大衆酒場「酒場大穴（ダイアナ）」をオープンした。同社では、居酒屋業態として「素材屋」なども展開しているが、同社の畑恭雄営業部長によると、「総合居酒屋は今、頭打ちの観がある。ニーズの多様化に応え、新しい酒場シーンを提供したい、と考えた」と言う。

　店内は温かみのある古典酒場をリメイクし、大きなコの字カウンターを配置。テーブル席や個室の宴会席もあり、「街の活力源となる居心地のいい酒場」を目指している。店内に流れる昭和～平成の歌謡曲がどこか懐かしく、コの字カウンターと相まって、古き良き大衆酒場の風情だ。昔ながらの大衆酒場の情緒がありながら、店内は清潔で明るく、全席禁煙（喫煙ブースあり）で、女性やファミリーでも来店しやすい。昭和の大衆酒場を進化させた、令和時代の新型大衆酒場といったところだ。

　看板メニューは、寿司とアナゴ料理。畑営業部長いわく「“ごちそうが食べられる酒場”のイメージから、ごちそうといえば、やはり寿司でしょう」。アナゴは、「頭からしっぽまで使え、焼きや煮アナゴ、天ぷら、あえ物など食べ方も多彩。高タンパク、低カロリーで、まさに活力源になる。他の大衆酒場との差別化をアピールできる食材です」と、畑営業部長は自信を示す。もちろん、ポテトサラダ（390円）、牛すじ豆腐（590円）、ハムカツ（390円）、牛出汁おでん（150円～）といった、大衆酒場ならではのメニューも揃う。

　今後の店舗展開については、「まずは関東周辺で30店が出店目標」（同部長）とのことで、木曽路が展開する新業態として大いに期待が寄せられる。

　●店舗情報

　「酒場　大穴（ダイアナ）」

　所在地＝東京都中央区日本橋人形町1-18-12 日土地人形町ビル地下1階

　営業時間＝16時～23時（土日祝15時～23時。年末年始の一部休

　席数＝158席、個室60席