家計調査報告(外食「焼肉」)2018 まだまだ続く肉ブーム 1位は高知市1万9681円

2020.01.06 491号 06面

 ●1位は高知市1万9,681円(前年比92.3%増) 高知市の急増の要因は?

 総務省統計局発表(19年6月7日)の「家計調査報告(外食)」によると、2018年の1世帯当たり(2人以上の世帯)の全国外食支出額は17万1571円と、17年より2925円(前年比1.7%増)増加した。「焼肉」は、7163円で17年より85円(同1.2%増)の微増だった。

 今回の一番のトピックは高知市の伸びだ。17年の1万0225円よりも9456円増加の1万9681円(同92.3%増)と急増。2位の大分市(1万4754円)を大きく引き離している。

 その要因は何か? 高知市に問い合わせると「焼肉が特に盛り上がっているという情報はない」、高知県畜産振興課は「ブランド牛『土佐あかうし』の生産量が増え、認知度も上がっているのが一因では?」との返答だ。他の項目の第1位を調べると「かつお」高知市、「カステラ」長崎市、「しゅうまい」横浜市、外食では「日本そば・うどん」高松市、「喫茶代」岐阜市とイメージ通りの結果が数多く並んでいる。「焼肉」の順位の変動が多いのは成熟産業の外食の中で、「焼肉」はまだ未成熟な成長業態であり、肉ブームはこれからも続くという一つの証しといえるのではないか。

 ◆家計調査とは?

 家計調査とは、一定の統計上の抽出方法に基づき選定された全国約9,000世帯を対象に、家計の収入・支出、貯蓄・負債などを毎月調査したもの。景気動向の基礎資料として公共団体、民間会社、研究所などで幅広く利用されている。

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