海外通信 外食ビジネスの新発想(28)マンジパスタ 店内で生パスタを手作り

2020.04.06 494号 06面
パスタを選び

パスタを選び

ソースを選ぶ

ソースを選ぶ

厨房の上に掲げた看板。まずはパスタを選び、次にソースを選んで、出来たてを食べるという流れを絵で説明

厨房の上に掲げた看板。まずはパスタを選び、次にソースを選んで、出来たてを食べるという流れを絵で説明

(左2つ)イタリア製の製麺機を使えば、簡単に生パスタができる。ラビオリも具を入れてこの通り、(右)クリーンで明るい店内

(左2つ)イタリア製の製麺機を使えば、簡単に生パスタができる。ラビオリも具を入れてこの通り、(右)クリーンで明るい店内

 ●パスタを選び、ソースを選ぶ 究極のマイパスタを楽しむ

 ブロンクスにあるリトルイタリーには、20世紀前半から続く老舗イタリアンレストランが並ぶ。そんな中、「マンジパスタ」は開店して2年目の新興だが、ナポリ出身のイタリア人オーナーが正統派のイタリアンパスタ各種を提供する人気の店だ。パスタそのものもすべて店内で、選び抜いた材料を用いて一から作っている。

 同店では、客が好みの“マイパスタ”を食べられる選択式のメニューを導入。

 まずは、好みのパスタを選ぶ。選択肢は、ねじり棒の形をしたフジッリ、S状の瓦のようなカサレッチェ、筒状のロングパスタのツィーテ、表面に筋の入った筒状のリガトーニ、小さな巻貝のようなニョッケッティ・サルディ、おなじみのスパゲッティ、断面が楕円形のリングイーネ、きしめん状のパッパルデッレ、そしてラビオリの9種類。ラビオリを選べば、5$増し。ラビオリは、日によって具が違う。

 すべて店内で常時作っているフレッシュそのものの生パスタだ。注文を受けると、アルデンテにゆでる。グルテン・アレルギーの人用に、ヒヨコ豆でできたグルテンフリーのパスタも選択できるが、その場合は3$増し。

 パスタを選んだあとは、好みのソースを選ぶ。値段は、ソースで決まる。ペコリーノチーズと黒コショウの「カチョエペペ」(17$95¢)、合いびき肉とトマトソースの「ボロネーゼ」(19$50¢)、豚ほほ肉のベーコン、ペコリーノチーズ、トマトソースを用いた「アマトリチャーナ」(18$50¢)、ガーリック、オイル、パセリ、ホットペッパーを使った「ペペロンチーノ」(15$50¢)、バジル、ガーリック、チーズ、バージンオリーブオイル、松の実を使った「ペスト」(18$95¢)、イタリアのプーリア州産のチェリートマトを使った「ポモドリーニ」(16$95¢)、卵、チーズ、豚ほほ肉のベーコン、黒コショウを使ったおなじみの「カルボナーラ」(17$95¢)、生クリーム、サケの薫製、ウオッカを用いた「パンナ・サルモーネ・エ・ウオッカ」(21$95¢)、モッツァレラチーズとホワイトソースの「べシャメラ&モッツァレラ」(16$95¢)、イタリア産の黒トリュフを使った「タルトゥフォ・ネロ・イタリアーノ」(25$50¢)の10種類。

 しかし、客の選択といえど、シーフードと乳製品など、中には合わないコンビもある。そんな場合は、丁重にアドバイスもする。

 アメリカのイタリア料理は、たいがいアメリカナイズされているが、同店に来れば、オーセンティックなイタリアンパスタを楽しめる。しかも、イタリア製の最高のセモリナ粉を使って作る生パスタだ。特に、作りたてのラビオリは、ソースなしでも最高においしい。中には、バターだけ頼んで、ラビオリを食べる人もいる。

 誰にでも好かれるパスタは、店側にとっても効率がよい。端的にいえば、パスタをゆでてソースを絡めるだけでいい。厨房は客席から見えるオープンキッチンで、非常にコンパクトだ。この狭いスペースに、冷蔵庫もあれば、製麺機もある。

 ワインも揃い、本格的なイタリアンパスタ、しかも自分好みのパスタとソースを選んでマイパスタを楽しめる。ナポリ人オーナーは、いつか日本進出を夢見ている。

 ●人気ソース

 ・「ペスト(バジル、松の実、オリーブオイルのペースト)」(18$95¢)

 ・「アマトリチャーナ(ベーコンとペコリーノチーズのトマトソース)」(18$50¢)

 ・「ボロネーゼ(合いびき肉のミートソース)」(19$50¢)

 ●店舗情報

 マンジパスタ(MangiPasta)

 所在地=608 E 187th Street Bronx New York 10456

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