山本純子のスゴイぜ!業務用冷凍食品(24)ケイエス冷凍食品「ソイリーボール(プレーン)」
●植物性でもおいしいミートボール技術! 肉らしい味わいを追求
本コラムを担当して早2年。毎度お付き合いありがとうございます。毎月、次は何について書こうかなぁとしばし考えると、おお、これこれ♪ とすぐに思い浮かびます。なんと幅広い業務用フローズン・ワールド! 業界各社の開発努力のたまものですね。もはや、ないものはない、のです。もちろん、冷凍食品にできないものもあり、シャキシャキした生野菜サラダと殻付きの生卵だけは、解凍しても元通りにならないのでした。これも、いずれ技術革新で成し遂げられるのかなぁ、と思うこの頃。
さてさて、今回のお題はというと、ケイエス冷凍食品の「ソイリーボール(プレーン)」です。え~また大豆ミート? とおっしゃるなかれ。これは使える、スゴイ商品なのです。なぜかというと、食べてみると、普通においしい肉(?)だんごだから。
ソイリーボールは、主原料の大豆タンパクをはじめ、植物由来の原材料のみで作ったプレーンタイプのボール製品。春にサンプルをもらい、ああ、また香辛料をたくさん使った商品なのかなぁと思いながら食べてみたら、あれ? すっきりおいしい! と驚いたのでした。
開発担当にインタビューすると、「ミートボールに匹敵するおいしさを一番に追求して開発を進めました」とのこと。さすが、ミートボール・ナンバーワンメーカーです。ひき肉を使った食品加工では、どこにも負けない技術ノウハウを誇っています。
独自の原材料選定、配合ノウハウ、より肉らしい粒感や弾力感を再現し、発酵調味料や香辛料の組み合わせを工夫することで、大豆臭をマスキングしている、約32mm大のボール。オーブンで焼いても、油で揚げても、電子レンジでもOKという使い勝手に加え、秋からは「煮込み調理対応」を実現。さらに、既存品よりも食塩相当量を抑える(計算値/100g当たり1.1g)ことで、健康志向対応商品になりました。
おいしいベジメニューがすぐできる! これは、ベジタリアンやヴィーガンの人口比が日本より高い、世界のマーケットを狙える商品かもしれません。
●商品概要
ケイエス冷凍食品「ソイリーボール(プレーン)」
規格=1kg(袋)×6×2
★ここがスゴイ!
煮込み料理でも崩れない