繁盛店のまかない:オーナーの手料理で学生バイトを応援
●ボリュームも栄養も満点!
茨城・つくばに店を構える「炭火焼肉・ホルモンの店 肉八や」は2022年、23年と2年連続で食べログ百名店に輝く実力店。
家族経営ながら学生アルバイトを30人超抱えて人手不足の悩みはない。理由の一つがボリューム満点のまかないだ。一番人気はハラミから切り落としたスジ肉と自家製キムチの炒め物で、週に一度は作るヘビーローテーションぶりという。
一口大にカットして下ゆでしておいたハラミのすじ肉を、ごま油、ニンニク、自家製のもみダレで軽く炒めた後、自家製キムチを投入して合わせて完成といたってシンプル。その味はすじ肉とは思えない肉々しいうまみが炸裂。甘じょっぱいタレとキムチの爽やかな辛味で箸が止まらなくなる。1人前に通常約200gのすじ肉を盛り付けるが、中には白飯と合わせて1kg近くを平らげる強者もいるそう。「アルバイトスタッフの多くは筑波大学の学生たち。勉強だけでなくスポーツも強豪で、うちで働いていた子が日本代表選手に選ばれることもあるほど」と小林俊介社長は語る。さすがはアスリートの食欲だ。
まかないを作るのは小林社長か奥さまの優奈さん。「親元を離れて生活している学生も多く、栄養バランスの取れた手料理を食べる機会が少ない」と野菜も多めに使って栄養バランスに気を配る。また、勤務終了後は小林社長自ら運転してスタッフを送り、安全面にも配慮。こうした親心が学生たちの心をつかんでいる理由だ。
●店舗情報
「炭火焼肉・ホルモンの店 肉八や」
経営=LiLiMT
所在地=茨城県つくば市館野5-1
○愛用食材
「ヤマサ昆布ぽん酢」(ヤマサ醤油)
アレンジしやすさが決め手
小林社長が「開業当時から使っています」と語る愛用食材が同品。「香り、酸味、うまみのバランスがよく、アレンジしやすい」と汎用性の高さを評価。人気商品「ローストビーフのユッケ」のソースでは同品とバターを合わせたり、オリジナル調味料「泡醤油」でも活用するなど幅広い用途で活躍する。