メニュートレンド:効率化と省力化で圧倒的な好感度の名脇役3品 これはうれしい!大胆明快な即戦力
効率化や省力化を掲げる業務改善は、ビジネス的には聞こえがよいが、お客にとっては手抜きを感じさせるマイナスイメージになりかねない。そんな業務改善で圧倒的な好感度を打ち出したのが「焼肉トラジ」の名脇役3品だ。いずれも大胆で明快な即戦力でありながら、お客に膝を打たせる価値がある。すぐにまねできるので早速試してみよう!
●これはうれしい!大胆明快な即戦力
「トラジオリジナル ナッツ&クラッカー」は、来店客がテーブルに着席後、一人一人に無料配布。いわば「お通し」なのだが、お通し料金はなし。始めたきっかけは、来店客の待ち合いがバラつくため。昔は予約時間に全員が揃ったが、昨今はスマホで簡単に連絡が取り合えるためか、全員揃うのが遅い。そこで本品を配布すると、先にドリンクを注文してくれるので、待ち時間にリラックスムードが演出されるという。
続いて紹介するのは「韓国海苔パック(8枚入り)」。冷麺などの麺類、ビビンバなどの飯類に韓国海苔を別添で提供していたが、煩雑な上、見栄えもイマイチなので、気前よく「韓国海苔1パック(8枚入り)」に転換。これが「お土産にできる!」と大好評。ポイントは既製品ではなくPB製造したこと。単なる既製品だと投げやりに見えるが、トラジのロゴが光り輝くとオシャレな演出に映る。物販でも売れれば万々歳だ。
ビール好きが来店すると、ビールの受注と提供だけで何度もホールを往復しなければならない。かといってピッチャーや大ジョッキを用いると、シックな焼肉レストランの雰囲気が色あせる。そこで発案したのが「生ビールデキャンタ」だ。分量はグラス生ビールの約2.5杯分。しかも氷水で冷やしているので、のど越しのコンディションも抜群。まさに店と客がWINWINの大発明だ。
●本当に強いサイドメニュー
「ネギバカ(ホワイト/レッド)」500円(税込み)
年間販売数は全店合計で約11万食。1組1皿は必至の名物に定着している。開発の発想は「ネギタン塩」の改善。タンの上に刻んだネギを盛ると、焼成中にネギが落ちたり、網に触れて焦げてしまう。改善策として「後のせ方式」の本品を考案した。調理方法は、(1)長ネギと玉ネギを細かく刻み(2)ごま油・塩・コショウなどで調味するだけ。このほど通常のホワイトに加え、辛口のレッドが新登場。タン塩に限らず焼肉の薬味としても大人気。塩焼きにはホワイト、タレ焼きにはレッドが好適だ。
●店舗情報
「焼肉トラジ」
経営=トラジ/本社所在地=東京都江東区新木場4-5-15/創業1995年12月/店舗数=69店舗(米国4店舗含む)/年商=約108億円(2024年6月現在)/社員数=211人(同)/平均客単価=昼5000円、夜1万円(店舗により異なる)
●愛用食材・資材
「キッコーマン 特選丸大豆しょうゆ」キッコーマン食品(東京都港区)
焼肉のタレの配合に好適
「味が出しゃばらず、焼肉のタレの配合に好適」(トラジ)として愛用。本品は大豆の脂を抜かず、丸大豆のまま造られた特選醤油。甘味のある脂成分を生かした柔らかな口当たりが特徴。醤油の等級(規格)において、うまみ成分の多い特級ランクよりも、さらに上の特選品。自然のうまみが感じられ、調理用にも適している。
規格=1.8L、その他