UCC上島珈琲、珈琲館を子会社化 早期に1000店舗目指す
UCC上島珈琲(株)(神戸市中央区、電話078・304・8813)は5月2日、コーヒーショップを展開する珈琲館(株)(東京都千代田区)の発行済株式総数の89%を取得し、子会社化することで合意したと発表した。UCCグループに珈琲館を加えることで、外食産業での事業拡大を狙う。
子会社化により、両社が展開するコーヒーショップが約660店舗となり、大手チェーンの一角を占める規模となる。今後、両社が相互協力・相互補完することで、複数の強力なブランドをもった企業として、コーヒーショップの新規出店を加速させ、早期に1000店舗の出店を目指す。
株式取得の5月30日付で、珈琲館の代表取締役会長に上島達司UCC社長が、代表取締役社長にはUCCグループの外食部門の中核であるユーシーシーフードサービスシステムズ(株)の上島成介社長が就任し、真鍋尚子現社長は取締役に就く予定。
上島達司社長は「コーヒーにこだわった日本固有の喫茶文化を発展させ、両社が継続して成長を続けていくには一体となって、双方の強みを最大限に生かすことがベストであると判断した」と述べ、「珈琲館が培ってきた外食産業でのFC展開のノウハウを吸収できればと考えている」と期待を込めた。
珈琲館(株)は1970年に創業、資本金1億円。07年5月期の売上高は61億4600万円、従業員748人(パート・アルバイトを含む)。喫茶店の直営店およびFC店を全国で展開している。