エバラ通信:女性客を呼ぶネオ冷やし麺 エバラ食品工業、「カフェ麺の素」3種発売
世界的な不況の波は容赦なく日本の生活者をおびやかしている。常連客の足が遠のくのを防ぐ、新しい客層を開拓するためには、目玉となる新メニューの開発が欠かせない。そんな折、エバラ食品から冷やし麺のイメージを変える画期的な調味料が登場した。その名も「カフェ麺」。「サラダ感覚で食べる、女性が食べたい冷やし麺」をコンセプトに、女性を中心にした開発チームが作り上げた。その品質は、女性客だけでなく健康志向の男性客をも魅了する「ニュース」になる一品である。
今回発売されるのは洋風イタリアンテイストの「トマト&バジル」、アジアンカレー風味の「カレー&ココナッツ」、和食中華風味の「セサミ&ベジ」の3種。どれも商品名だけでは、中華麺との接点がイメージできない。ところがこれが合うのだ。カットした生野菜をのせて、あえるだけで十分メニューとして成立してしまう完成度の高さに、最初の先入観が一気に吹き飛んでしまう。
「中華麺だけでなく、ほとんどの麺料理に対応できます。第一印象はドレッシングや冷やし中華と同じ目線で見られてしまいそうですが、代替できない、まったく新しい料理ソース」と開発担当者の石渡宏美さん(業務用商品開発部商品開発課担当課長)は力説する。
そのポイントは主に2つある。1つは「麺とよくからみ、分離しない」。例えば札幌発祥のラーメンサラダを食べてみると、時間とともにドレッシングも中華つゆも下に落ちてしまう。結果、見劣りして箸をのばすのをためらうようになる。ところが本商品は1時間ちかく放置しておいても麺にからんだまま。食欲をそそる見た目も維持され、もちろんおいしく食べられる。これはディナータイムや居酒屋など、2時間くらいかけていろんな料理を同時に食べる場面では、圧倒的なメリットだ。
もう1つは「マイルドなおいしさ」。冷やし中華は強烈な酸味のさっぱり感により夏の風物詩として定着したが、「冷やし麺は食べたいけど、酸っぱいのがちょっと」という人は決して少なくない。そんなお客さまへの付加価値提案として、風味の良さとうまみにこだわった本商品は絶大な力を発揮するのだ。
さらには本商品の登場により「季節を問わず食べていただく冷麺メニューを提案できる」と石渡さんは自信をみせる。コンセプトは確かに女性客向けだが、日常的な食事については男性も意識的に野菜を取る傾向が年々高まっている。ヘルシーメニューとして通年お客さまの支持を得ることができるのだ。女性視点から発想が存分に生かされた本商品は、健康志向の高まる現代にマッチした、より広い客層に受け入れられるポテンシャルの高さを秘めているのである。











