ネットスーパー、鮮魚購入に高いハードル 大きな開拓余地も マルハニチロHD調査

2010.02.01 368号 06面

 ネットスーパー利用者の鮮魚購入意向は、購入経験者が80.3%と高いリピート率を示す一方、鮮魚購入経験がないネットスーパー利用者の75.1%は今後も購入意向がない–マルハニチロホールディングスが09年11月20日~12月3日に子どもを持つ既婚女性のネットスーパー購入経験者1002人を調査して分かった。このギャップは、ネットスーパーでの鮮魚購入のハードルの高さともいえるが、訴求いかんによっては新たなビジネスチャンスの余地もある。

 ネットスーパーの利用が拡大しており、利用者の間では評価が高まっている。「肉の品揃えが充実」には利用者693人のうち51.9%が「あてはまる」と回答した。しかし、「鮮魚の品揃えが充実」では「あてはまる」は32.9%にとどまった。「魚の価格の割安感」も「あてはまる」は23.5%で、「あてはまらない」の22.4%と大差ない。鮮魚については品揃え、割安感では課題を残した形だ。

 ネットスーパーでの鮮魚購入経験者は全体の1002人の24.3%。専業主婦603人に対しては25.9%、有職主婦399人に対しては21.8%を占める。

 今後の鮮魚の購入意向は、全体1002人の10.4%が「買いたいと思う」、27.9%が「やや買いたいと思う」に対し、購入経験がある243人の30.9%が「買いたいと思う」、49.4%が「やや買いたいと思う」と回答し、80.3%が購入意向を示した。一方、購入経験がない759人のうち「買いたいと思う」は3.8%、「やや買いたいと思う」は21.1%にとどまった。

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