青果卸の旬奨銘柄:6月 つま正取締役営業部長・小山正和氏

2010.06.07 373号 22面

 ◇紅チンゲンサイ

 赤い葉でミニサイズ サラダに最適

 ■産地=各地

 ■入荷時期=通年

 ■サイズ=全長約15cm

 ■卸値相場=50円/1本

 ■使用例=サラダ、炒め物など

 ■コメント=品種は「ニイハオ・フォン」、別名「赤チンゲンサイ」。生食できるように若いうちに収穫されているので軟らかく、サラダに最適。赤みがかった葉は、加熱により抜けてしまうので、色味を生かす意味からも生食がお薦めです。酢の入った熱湯にサッとくぐらす、茎部分に熱湯をかける程度なら色抜けしにくい。

 ◇カラフルインゲン

 甘みあり軟らか 生でもOKな早取りも

 ■産地=各地

 ■入荷時期=5月末~7月上旬

 ■サイズ=全長約12cm

 ■卸値相場=250円/100g

 ■使用例=温野菜、炒め物、サラダなど

 ■コメント=黄色と紫色のインゲンです。海外でみかけるようなカラフルなインゲンが、少しずつ市場にも出回るようになりました。紫インゲンは加熱で緑色に変色します。蒸すか熱湯にくぐらす程度で氷水(常温はNG)にあげるとある程度色抜けを防げます。どちらも甘みがあり軟らかく、早取りのものは生食OKです。

 ◇ニガナ

 沖縄の伝統健康野菜 ほろ苦さがアクセントに

 ■産地=沖縄

 ■入荷時期=通年

 ■サイズ=約25cm

 ■卸値相場=280円/1袋

 ■使用例=炒め物、汁物、あえ物、酢の物

 ■コメント=漢字で書くと「苦菜」。沖縄の伝統野菜のひとつで地元では「ンジャナ」、一般名は「ホソバダワン」と呼ばれます。生食ではその名のとおり苦いのですが、加熱する料理では、苦みが和らぎよいアクセントになります。ビタミンC、Aやミネラルが豊富で、昔から風邪の予防に利用されているようです。また、胃腸にもよいとされています。

 ※卸値相場はあくまでも目安です。季節により変動します。

 ((株)つま正取締役営業部長・小山正和氏)

 ◆(株)つま正(横浜市神奈川区栄町89-28)=横浜新興青果商業協同組合所属の青果卸。ホテル、高級飲食店、外食チェーンなど、横浜市内を中心に約1000店の顧客を持つ。

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